ワインコラム
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ニュージーランド国内のワイン事情
毎日世界の経済不況に関するニュースを耳にするが、ニュージーランドも例外ではない。
そんな中、過去最高のぶどう収穫量を記録し、2008ヴィンテージは前年より4割もの生産量増が見込まれているニュージーランド・ワインをめぐっては、立場によって悲喜こもごものようだ。

まずは生産者。すでに多くのワイナリーでは、自社における最高級レンジの価格を大幅に落とし、「クリーンスキン(ワイナリー名が記載されず販売されるワイン)」として販売せざるを得ない状況となっている。
そして、来年の今頃には、より多くの小規模ワイナリーが大手に買収されているであろうとの予測も立っている。

次に卸・小売業者の声。ニュージーランド国内に41店舗を持ち、オンラインショップも展開しているミル・リカー・グループのサイモン・テンプルトン氏は、「高品質のマールボロ産ソーヴィニョン・ブランが、バーでグラス1杯飲むのと大して変わらない1本10ドル以下で販売されている」と話す。また、オークランドのワインショップ、カロズ・ワインズのジョン・カロ氏も「12年間この店を運営してきた中で、一番厳しい時期かもしれない。とにかく市場での価格競争が激しい。消費者にとってはこの上ないニュースだけれども」と現状を語っている。

今年はぶどうの生長・収穫期に気候に恵まれたことに加え、主要産地各地でワイナリーの数がさらに増加したことも、収穫量増加の理由として挙げられる。

ニュージーランド・ワイングロワーズによると、8月に発表された年次報告の時点では登録ワイナリーが585であったが、現在は616ワイナリーに増加している。
「すでに退職した弁護士や医師、また不動産開発業者などの多くが、自分のヴィンヤードを持ちたいと夢見てそれを実現している」とは、ワイン・ライター、ティモシー・ギルズの弁。

そして最後に、恩恵を受けているのが一般消費者。
有名ワイナリーのワインがその名を明かされず、スーパーやワインショップを始めとする酒販店など、各会社のオリジナルラベルに姿を変えお手頃な価格で購入できる「クリーンスキン」。コンシューマー・インスティテュート代表のスー・チェトウィン氏は、選択肢も非常に多く、クリーンスキンという販売方法には賛成しているとの意見を示し、ギルズ氏も「びっくりするような高品質のワインも多く、無名ワイナリーのものにもバーゲン・ワインが多い」と話す。

NZドル安の今、日本に住むニュージーランド・ファンにとっては朗報と言えるだろう。

21.12.2008

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