NZ Wine Regions
ニュージーランドワイン地域情報
Canterbury & North Canterbury
カンタベリー&ノース・カンタベリー
サザンアルプスの麓に広がる平野では、小規模な生産者が定評のあるピノ・ノワールやシャルドネ、上質なアロマティックワインを生産している。
NZ Wine Regions
ぶどう栽培地域情報
2023年
地域別
ぶどう栽培面積
[総面積]
41,860 ha

地域別ぶどう栽培面積 (Ha)

マールボロ
29,654
ホークス・ベイ
4,805
セントラル・オタゴ(ワイタキ)
2,054 (52)
カンタベリー/ノース・カンタベリー
1,464
ギズボーン
1,300
ワイララパ
1,089
ネルソン
1,080
オークランド
276
ノースランド
73
ワイカト/ベイ・オブ・プレンティ
13
カンタベリーのワイン産地には、西側の壮大なアルプス、東側の見渡す限りの太平洋と共に、南島の東海岸線が200km近く広がっている。
この地域は、華やかで表現豊かなピノ・ノワール、シャルドネ、アロマティック品種が優れた評判を誇っているのに加え、その他の品種も確固たる評判を獲得している。 涼しく乾燥した気候、長い日照時間、十分なブドウの成長期が、品種の豊かな個性を生み出している。

1978年、カンタベリー平野に最初のヴィンヤードが設立され、クライストチャーチとノース・カンタベリーの南西に近いところで植樹が行われた。 今日では、ブドウの木は南のワイマテから北のシビオットまで植樹されており、バンクス半島とワイパラ・ヴァレーの微気候の影響を受ける地域となっている。 微気候の影響は、この地域のサブ・リージョンの個性が評価されるのに強く関係している。

新たなサブ・リージョンに向けての研究は、この地域のワインの奥深さと多様性についての将来像を明瞭なものとしていく。
サブリージョン

ワイパラ・ヴァレー、ノース・カンタベリー
クライストチャーチから北に1時間ほどの新進気鋭のサブ・リージョンであり、鮮やかで活力のあるリースリングが生産されている。土壌は、砂利と粘土からなっている。

土地と中気候が探求され、従来のものとは一味違ったピノ・ノワールやシャルドネが生産されている。 乾燥した北西の風にも関わらず、周囲の丘陵によってこの地域は守られ、他のカンタベリー地域よりも温暖な気候に恵まれている。
カンタベリー・プレインズ
クライストチャーチ郊外のバンクス半島から、西のロルストンとウェスト・メルトンまで、ワイパラ・ヴァレーの北方へブドウの木が広がっている広大な地域であり、土地は概ね平ら(または緩やかに曲線を描いた)で、水はけもよく硬砂岩がベースの浅い砂利の土壌を持ち、より保護的なワイパラ・ヴァレーよりもやや涼しい気候である。 リースリングとピノ・ノワールに定評があり、成長時期が長いことで、上品で印象的なワインを生み出している。
ワインスタイル&植樹データ
カンタベリー&ノース・カンタベリー 品種別植樹データ (ha)
アロマティック品種
480
- リースリング
(285)
- ピノ・グリ
(196)
ピノ・ノワール
404
ソーヴィニョン・ブラン
395
シャルドネ
81
アロマティック品種

果実味豊富で辛口からデザートワインまで様々なスタイルを包括。リースリングの傑出した長い歴史は更に進化を遂げている。ピノ・グリは鮮烈なデビューを果たしている。

ピノ・ノワール

香り豊かでアプローチしやすいものからダークでシリアスなものまで幅広い。長い生育期により、繊細で深みのある、しなやかなストラクチャーを持ち、複雑味もあるスタイル。

ソーヴィニョン・ブラン

酸味があり風味豊か。フレッシュな酸とミネラルがコアとなる味わいは、透明感がありジューシーでアプローチしやすいスタイルに程良いウェイト。

シャルドネ

リージョン内に幅広く栽培され、様々なスタイルで造られている。良いストラクチャーにボディを持ち、繊細にチューニングされた酸味と豊富な柑橘系の味わいが特徴。

地域データ
植樹面積
1,475 ha
国内生産割合
3%
気候条件と土壌
年間平均日照時間
2,100時間
年間平均降雨量
648mm
気候条件

サザンアルプスによって雨雲がせき止められ、降雨量は低く気候は暑くなっており、また乾いた北西の風が吹くため海からの風によって熱が冷やされ、さらに時折吹く冷たい南風はより気温を下げる。干ばつのリスクは灌漑によって軽減されている。

土壌

広大で多様な地形から予想されるように、土壌の種類も様々である:ワイバラ・ヴァレーに関しては、その名の由来ともなる河川に加えて、ピノ・ノワールに適したヒルサイドの石灰粘土質による砂利質堆積土壌から恩恵を受けている。
クライストチャーチ周辺の広大なカンタベリー平野は、張り巡らされている多くの河川によってできた様々な川底沖積土からなる、浅く水はけの良い石だらけの土壌によって、構成されている。

過去10年間 地域別生産データ
地域別生産量(t) 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
ノースランド 210 203 92 121 113 319 269 248 195 182
オークランド 1,392 824 1,267 934 787 1,585 1,249 1,239 1,343 709
ワイカト/ベイオブプレンティ 63 ND 18
ギズボーン 16,192 17,280 15,944 16,337 13,000 16,238 18,959 17,450 19,334 10,967
ホークス・ベイ 44,502 36,057 42,958 33,679 41,061 37,173 43,247 41,138 40,172 38,409
ワイララパ 5,743 3,559 5,049 3,822 4,592 4,390 4,472 3,131 5,363 5,528
マールボロ 329,571 233,182 323,290 302,396 313,038 305,467 343,036 269.521 414,649 393,865
ネルソン 10,494 6,777 10,028 8,540 9,120 12,370 11,572 7,804 10,867 11,472
ノース・カンタベリー 10,962 5,395 12,170 8,240 11,157 8,534 9,861 7,291 9,779 11,090
セントラル・オタゴ 10,540 8,951 9,177 8,324 11,358 11,868 8,515 10,324 12,575 11,995
ワイタキ・ヴァレー 170 41 114 23 188 210
その他 159 363 16 3 579 347 147 286 236
統計合計 429,669 312,387 420,356 382,409 404,399 398,564 441,640 358,316 514,749 484,662
ソースは全てニュージーランドワイングロワーズの統計より
単位は全てトン