NZ Wine Regions
ニュージーランドワイン地域情報
Gisborne
ギズボーン
長い日照時間、緑豊かな風景、奥深い歴史、そして数多くの魅力的なワインスタイルが混在しているため、ギズボーンは注目度の高いワイン産地となっている。
NZ Wine Regions
ぶどう栽培地域情報
2023年
地域別
ぶどう栽培面積
[総面積]
41,860 ha

地域別ぶどう栽培面積 (Ha)

マールボロ
29,654
ホークス・ベイ
4,805
セントラル・オタゴ(ワイタキ)
2,054 (52)
カンタベリー/ノース・カンタベリー
1,464
ギズボーン
1,300
ワイララパ
1,089
ネルソン
1,080
オークランド
276
ノースランド
73
ワイカト/ベイ・オブ・プレンティ
13
芳醇でフルーティーな味わいのものから、定評のあるバイオダイナミック農法のクラッシックな製法のものまでの、幅位広いワインを求めて東地域を旅行する人々に、この比較的遠い地域は人気高い。
ギズボーンはニュージーランドで3番目に大きいワイン産地で、大規模な生産者やブティック・ワイナリー、新人の栽培農家が混在しており、新しい品種やヴィンヤードを探索し続けている。
シャルドネは主要な品種であり、大きな評価を得ている。
果実味が際立ったピノ・グリはギズボーンで2番目に多い品種であり、この産地の新たな注目種として大成功を収めている。
歴史が深く、ギズボーンはキャプテン・クックが最初に上陸を告げただけでなく、ニュージーランドの中でも最も日の出が早い地域である。
サブリージョン

オーモンド
ギズボーン本来の植栽地(及び今日最も評価の高いヴィンヤードとワイン)があったラウクマラ山脈に向けて河谷が入り組んでいる都市の北部では、数多くのシングル・ヴィンヤードのワインが生産されている。

この地域には、10kmの緩やかな斜面と石灰岩に影響された表土を持つ水はけの良い断崖から成る「ゴールデン・スロープ」もあり、そこではギズボーンで最良のシャルドネが生産されている。
パトゥタヒ
地域のおよそ3分の1のブドウの木は、この温暖な内陸部都市の西部にある。
降水量が少なく水はけの良い、粘土質と泥質の傾斜したこの土壌は、優良で豊かなゲヴュルツトラミネールを、他品種と共に、良質な口当たりとボディで生産している。
マヌトゥケ
都市の南にあるこの沿岸地域では、1800年代後期にブドウの木が最初に植樹された。 シャルドネは、丘陵の西側にある泥と、ケイテイの重い粘土質土壌と、水はけの良い砂質の土壌で育つ、主要な品種である。 川に近づくにつれて、土壌や気候条件は、素晴らしい貴腐ワインと口当たりの良いアロマティック品種を生み出すのに適したものとなっている。
ワインスタイル&植樹データ
ギズボーン 品種別植樹データ (ha)
シャルドネ
664
アロマティック品種
416
- ピノ・グリ
(343)
- ゲヴュルツトラミネール
(44)
- ヴィオニエ
(29)
メルロー
73
ソーヴィニョン・ブラン
71
シャルドネ

ギズボーンはニュージーランドにおけるシャルドネの都と呼ばれている地域。 非常にアロマティックで果実味が前面に出るワインとなっている。早飲みタイプのワインが多くいが、トップキュベにあたるワインは非常に長い後味が特徴。

アロマティック品種

ゲヴュルツトラミネールが秀逸であり、テクスチャーやアロマティック風味が強く、香辛料のヒントも感じられるスタイル。また、リースリングやシェニン・ブラン、ピノ・ノワールやヴィオニエも高評価を得ている。

メルロー

天候条件によりチャレンジングな栽培になり得るが、フレッシュでフレーバーの豊富な赤ワインとなる。他の重めの赤ワインとしてはマルベックがあり、区画選定を慎重に行う必要がある。

ソーヴィニョン・ブラン

非常に南国風で熟れたふくよかな味わいが特徴。早摘みのぶどうによるワインは軽く、ハーブ香や柑橘系の味わいが前に出る。

その他

スパークリングワインやセミヨンは非常に良く出来ている。ピノ・ノワールやピノタージュ、酒精強化ワインなども伝統的に高評価されているが、区画の注意深い選定が必須。

地域データ
植樹面積
1,274 ha
国内生産割合
3%
気候条件と土壌
年間平均日照時間
2,180時間
年間平均降雨量
1,051mm
気候条件

長い日照時間と温暖な気候によって(この国で最も長い日照時間と高い気温を記録している)、ギズボーンはしばしばニュージーランドで最初にブドウの収穫できる地域となっている。

遅い夏/秋の降雨は生産者の悩みの種であったが、最近ではブドウ栽培技術や土地選択の発展によりこれらの問題も軽減している。
周辺地域は内陸部を雨風から守っており、さらに冷涼な海風は沿岸地域に利益をもたらしている。

土壌

はつらつとした丘陵の景色は、緑豊かな低地のワイパオア川の氾濫原に向かって扇状に広がっている。
この多様性は、粘土とシルトが混合したローム層を生み出し、それは上質な河川シルクローム層(アロマティック品種にとって理想的な)と、平野上の重い粘土質土壌(果実の多肉なスタイルのワインに適した)となっている。
土地選択は、洪水によって運ばれてきた非常に肥沃した土のローム層から、より標高と保水力が高い平野と前山の土地へと移り変わった。

過去10年間 地域別生産データ
地域別生産量(t) 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
ノースランド 210 203 92 121 113 319 269 248 195 182
オークランド 1,392 824 1,267 934 787 1,585 1,249 1,239 1,343 709
ワイカト/ベイオブプレンティ 63 ND 18
ギズボーン 16,192 17,280 15,944 16,337 13,000 16,238 18,959 17,450 19,334 10,967
ホークス・ベイ 44,502 36,057 42,958 33,679 41,061 37,173 43,247 41,138 40,172 38,409
ワイララパ 5,743 3,559 5,049 3,822 4,592 4,390 4,472 3,131 5,363 5,528
マールボロ 329,571 233,182 323,290 302,396 313,038 305,467 343,036 269.521 414,649 393,865
ネルソン 10,494 6,777 10,028 8,540 9,120 12,370 11,572 7,804 10,867 11,472
ノース・カンタベリー 10,962 5,395 12,170 8,240 11,157 8,534 9,861 7,291 9,779 11,090
セントラル・オタゴ 10,540 8,951 9,177 8,324 11,358 11,868 8,515 10,324 12,575 11,995
ワイタキ・ヴァレー 170 41 114 23 188 210
その他 159 363 16 3 579 347 147 286 236
統計合計 429,669 312,387 420,356 382,409 404,399 398,564 441,640 358,316 514,749 484,662
ソースは全てニュージーランドワイングロワーズの統計より
単位は全てトン