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グレイストーン・ワインズのドン・マクスウェル氏が今年初刊発行となったグルメ・トラベラー・ワイン誌の2018年のベスト・ワイン・メーカーに選出された。
同誌のニュージーランド版の編集者で、ワイン・メーカー賞の審査員でもあり、マスター・オブ・ワインのボブ・キャンベル氏は、「マクスウェル氏が伝統的なワイン醸造術――特にブドウ畑での発酵――と画期的な技量のフュージョンが今回の受賞につながった。マクスウェル氏の業績はニュージーランドのワイン造りの歴史を書き加えることになるだろう。彼の受賞はグレイストーンと姉妹会社のマディ・ウォーター・ワインズの急成長に貢献した事にも関連している。
また、マクスウェル氏の思慮深さと革新的なワイン醸造の賜物で、彼の業績がワイン業界に広く、直接的、あるいは実績として見本に見せてくれたことも貢献した事にも繋がっている」と述べた。
今年はグルメ・トラベラー・ワイン誌がニュージーランドでの表彰を開始した最初の年だが、オーストラリアでは20年の歴史をもっている。キャンベル氏は、ニュージーランドのワイン業界で名声の高いワイン評論家のレイモンド・チャン氏とキャメロン・ダグラス氏(マスターソムリエ)と3名で今回の審査員チームを組んでいる。
授賞式に際して、マクスウェル氏は、「非常に光栄です。正直、とても驚いています。」と述べ、彼のチームに過去14年間のサポートと情熱に感謝の言葉を表した。「ノースカンタベリーはニュージーランド国内のワイン生産量のたった3%しか産出していない地方なので、かえって、僕たちのワインにかける熱情と強い決意を持って、最高品質の本物ワインを作っていこうという考えを分かち合っています。」
今回の受賞は、マクスウェル氏とグレイストーン・ワインズの成功を収めた2017年中の出来事を反映している。昨年12月は、グレイスト-ンは、ニュージーランド最高シャードネ賞を、世界でも有名なワイン関連の雑誌、デカンター・マガジン誌に選出され、ソーヴェニョン・ブランは2017年グローバル・ソーヴェニョン・ブラン・マスターズで金賞に輝いた。デカンタ誌では、グレイストーンの2016年のピノ・ノワールが、「2017年75ベスト・バイ」特集で、最高のワインとして選出された。
マクスウェル氏は現在41才で、ブドウ栽培術とワイン学の学位取得後、2004年からグレイストーンのブドウ畑で働きはじめた。ほどなく、グレイストーンのワイン醸造者となり、2011年には早くもその年のワインステート・ワインマスターに選ばれている。
グレイストーンはノースカンタベリーのワイパラ・ヴァリーの非常に珍しい石灰岩の土壌で40ヘクタールのオーガニックなブドウ畑を持つ。2004年からワイン醸造家とブドウ栽培家がブドウ畑となる畑に苗を植え始め、ほどなく最高ピノ・ノワール部門のデカンター賞を二回受賞し、またニュージーランド・オーガニックブドウ畑、ニュージーランド航空のリースリングとピノ・ノワール賞も受賞している。グレイストーンは有機認証に基づいた手法で400トンのワインを生産している。ピノ・ノワールが生産量の半分以上を占めてはいるが、リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、シラーでも素晴らしい製品を作っている。
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