NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
05.06.2011
ピノ・ノワールの座を狙う赤ワイン

ここ数年、ニュージーランドのピノ・ノワールが大人気。最高級の黒ブドウであり、魅惑的で官能的なワインであるというのは多くの人が認めるところ。

しかしながら、シラーがこれまでのピノに代わるお気に入りになるべく控えている。

1989年、ストーンクロフトのアラン・リマー氏がニュージーランド初となるシラーを使った商業用ワインを販売した20年ほど前には、シラーは試験的なブドウ品種でしかなかった。そして2000年代半ばに植樹量が増え、いくつかの素晴らしいワインが生産されて軌道に乗るまでにも長い年月を要した。

全国のシラー生産量の3分の2を占めるホークス・ベイでさえ、シラーは同地区の赤ワイン用ブドウ生産量全体の10パーセントにも満たない。しかしながら評価は高く、ニュージーランドでは最も一貫性があり、秀逸なワインのスタイルを兼ね揃える品種とも言える。

ホークス・ベイ・シラーは質、量共に模範とされるが、他地域でも素晴らしいシラーが増えてきている。例えば、ノースランド、ワイへキ、マールボロ、ワイパラなど。
ワイへキでは、既に評価の高いカベルネ・ブレンドよりも将来は有望であるとの声も上がっているほど。

シラーがピノ・ノワールと同じように飛躍的な発展を遂げるか?まだ結論を出すには早過ぎるが、現在の低い地位をはるかに超えてゆく兆しが見える。

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