NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
04.12.2011
時代の変遷をたどるワイン本

プロからも消費者からも「絶対的ニュージーランドワインバイブル」や「必携ワイン本」などと例えられる、マイケル・クーパー著の「マイケル・クーパーズ・バイヤーズ・ガイド・トゥー・ニュージーランド・ワインズ」は、20年以上に渡って進化をとげてきた。

アルバリーニョからツヴァイゲルトまで、50種類近くのブドウ品種とカテゴリーを網羅し、クーパー氏による3000種類以上のワインの評価が掲載されている。
常に価格と質のバランス、バリューを重視しており、最新版では、18ドル以下という破格の「ワイルド・サウス・マールボロ・ピノ・ノワール 2010」がベストバイ赤ワインに選出されている。
「25~30ドルの素晴らしいピノ・ノワールと同等の質」との評価。

また、ベストバイ白ワインには、「ホワイトヘヴン・マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン 2011」が選ばれている。

ニュージーランドのブドウ栽培地域の総合的なアップデートに加え、国内全ワイン産地の非常に精度の高いヴィンテージレポートや、ニュージーランドを代表するクラシックワインリスト、クーパー氏によるニュージーランドワイン業界について洞察力あるエッセイも掲載されている。
2012年版は、過去20年間で劇的に変化したニュージーランドワイン業界にフォーカスされる予定。

1991年に同書が発売された際、クーパー氏がテイスティングしたワインは1000種類に過ぎなかったが、現在ではワイン業界の成長に後れを取らないため、毎日10種類程度のテイスティングは不可欠という。
「以前は100軒ほどのワイナリーを廻って約1000種類のテイスティングを行えばよかったが、今では700の生産者を訪れ4000種類のワインテイスティングを試みる必要がある」と、クーパー氏は語る。

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