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ニュージーランドでも名高いワイナリーが一丸となり、ドイツのドュッセルドルフで開催される国際的なワイン・フェアへの参加を決めた。
通称「12人家族(ファミリー・オブ・トエルブ)」は、3月末にドイツのデュッセルドルフで開催される国際的なワイン・フェアと知られるプロワイン見本市への出展を表明した。毎年恒例のこの展示会は今年は3月24~26日に開催され、50カ国からの約4,000社の出展を見込んでいる。ちなみに昨年の入場数は4万人を超えていた。
「プロワインへの出展はこのグループが持つ既存の流通網を生かし、ヨーロッパ市場でのニュージーランド・ワインの可能性を探る良い機会ともなる。その証拠に、昨今ニュージーランド・ワインはヨーロッパの主要市場で売り上げを伸ばしている」と「12人家族」の会長を務めるクライブ・ウエストン氏は声明を出している。
ニュージ-ランド産ワインは既にイギリス市場では確固たる地位を占め、2012年6月までの一年間で2億8,400万ドル相当の売り上げを出している。それに対し、2012年版ニュージーランドワイン年報によると、オランダ、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、フィンランド、ノルウェーを合わせた国々でのワイン売り上げは同時期でまだ5,600万ドルにしか過ぎなく、北ヨーロッパはまだ「今後期待出来る市場」となっている。
ウエストン氏は今回の出展を、「プロワインのような業界者専門のイベントはただ単に個々のワイナリーの特徴を際立てるだけでなく、ニュージーランドのワイン生産地域の多様性を強調できる啓蒙活動となり、「一家族」として12のワイナリーを一堂に介しての参加は、ワイナリー全体のプロモーションには適している」とウエストン氏は語る。
「12人家族」は主要輸出地域での長期にわたる関係確立を築くべく2006年に発足された。最初の合同遠征はサンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、さらにダブリン、シカゴ、ブリスベン、シドニー、アデレイドと続いた。「12人家族」の「家族構成」は、北島、南島からそれぞれ6社で、クメウ・リバー、ヴィラ・マリア、ザ・ミルトン・ヴィンヤード、クラッギー・レンジ・ワイナリー、アタ・ランギ・ヴィンヤード、パリサー・エステート・ワインズ、ノイドルフ・ワインズ、ノーティラス・エステート、フロム・ワイナリー、ローソンズ・ドライ・ヒルズ、ペガサス・ベイ、フェルトン・ロードとなっている。
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