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ゲヴュルツトラミネールは熟成能力はリースリングに匹敵し、ニュージーランド最上の白ブドウ品種であるにも関わらず、そのポテンシャルを大きく見過ごされているとワインメーカーのニック・ノビロ氏は確信している。
300年に渡るワイン造りの歴史を持つノビロのワインファミリーの一員であるニック・ノビロ氏にとって、2016年はニュージーランドでの56回目のヴィンテージとなった。
ノビロ氏はニュージーランドで初めて赤ワインの熟成にフレンチオークの新樽を導入、樽熟成のシャルドネの生産、1973年に商業規模でのピノ・ノワールとゲヴュルツトラミネールを生産したワインメーカー。
ゲヴュルツトラミネールのサポーター、ノビロは2000年、同品種に特化したヴィノプティマの名の下ギズボーンにオルモンドヴィンヤードを設立した。
ノビロ氏のゲヴュルツトラミネールへの確信とは裏腹に、ニュージーランド以外の市場では未だ大きな結果を出せていない。
「私にとっては最高の白品種」と、ノビロ氏。
ネルソンで開催されたニュージーランドワイングロワーズ主催、ニュージーランドのアロマティック白ワインのマスタークラスの席で語った。
「私はゲヴュルツトラミネールと50年間を過ごした今も出会ったときの喜びと共に生きており、市場にファンが付かないのがただただ残念。名前のせいかはわからないが、人々はゲヴュルツトラミネールを受け入れていない。しかしながらその時はやってくる。私を信じて下さい。私はその頃にはもういないかもしれないが、全ての物事同様、時は来るので待っている」
ゲヴュルツトラミネールは現在ニュージーランドで242ヘクタールの栽培面積を持ち、生産量の0.5%、輸出は0.1%で、主にマールボロ、ギズボーン、ホークス・ベイで栽培されている。
同品種に注目を集めるために、ノビロ氏は「ゲヴュルツトラミネールという品種について、またニュージーランドについて伝えていかなければならない。フランスのアルザス以外では、我々が行っているようにゲヴュルツトラミネールを生産している国は多くない。偏見かもしれないが、これが私の信念」
ノビロ氏はまた、ゲヴュルツトラミネールが熟成する力があると強調している。
この特質についてあまり正当に評価されることが無いが、マスタークラスでは自身のヴィノプティマ・リザーヴ・ゲヴュルツトラミネール・ギズボーン2004を紹介した。
「私たちがやろうとしていることはこの先10~15年は目にすることはないだろう。ピノ・ノワールを考えてみて下さい。私は最初に商業規模でのピノ・ノワールを生産、当時も良いワインでニュージーランドにできることの素晴らしい例えとなった。そしてそれはどんどん良くなっている」
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