NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
13.09.2021
マイケル・ヘンリー、ニュージーランドの新しいマスター・オブ・ワインに選出
ニュースソース https://cutt.ly/UWM1REG

ニュージーランドのワイン業界の著名人のマイケル・ヘンリー氏は、マスター・オブ・ワイン協会が発表した3人の新しいマスター・オブ・ワイン(MW)の一人だ。

世界的にも厳格で高基準を持つ称号として認可されているマスター・オブ・ワイン試験に英国のクレア・ブラックラー氏とシヴォーン・ターナー氏とともに、ヘンリー氏は合格を果たした。歴代のMWにはワインメーカー、ソムリエ、バイヤー、ジャーナリスト、物流業従事者、コンサルタント、学者、教育者などさまざまな分野で活躍している人がいる。

現在、世界中に419名のMWを持つ人がいる。男性268名と女性151名が31カ国で活動している。MWが活躍している上位国は、イギリス(209人)、アメリカ(57人)、オーストラリア(28人)、フランス(18人)、ニュージーランド(16人)、カナダ(10人)、ドイツ(10人)。(ちなみに日本人MWは2人いるが、一人はイギリス在住。)

MWの試験は3段階で構成されている。理論試験と実技試験が第2段階終了後に、第3段階終了後には科学、芸術、人文科学、社会科学のいずれかの分野からワインに関連するテーマを深く掘り下げての研究論文を提出する。論文に合格すると、晴れてマスター・オブ・ワインとなれる。

マイケル・ヘンリー氏は、将来の気候変動がマールボロソーヴィニヨン・ブランのワイン生産に与える影響について研究論文を執筆した。

ヘンリー氏は動物学の理学士号を取得後、WSET(Wine & Spirit Education Trust ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関)卒業し、さらにブドウ栽培・醸造学のディプロマを取得している。仕事に従事した最初の数年間は、南アフリカ、カリフォルニア、マールボロ、オレゴン、バロッサ・ヴァレー、スペインを旅して、それぞれの土地での収穫経験を積んできた。

ロンドンに移住してからは、クリスティーズ・オークション・ハウスに勤務し、高級ワインや希少ワインに触れる機会となった。同社在職中にカリフォルニアに転勤となり、その後ニュージーランドに戻り、当時新設したばかりのクラギー・レンジ・ワイナリーで働くことになった。クラギー・レンジのヨーロッパ市場統括の任のためロンドンに戻った。

再度ニュージーランドに戻り、トリニティ・ヒル・ワイナリーとアオテアロア・NZファイン・ワイン・エステーツでチーフ・エグゼクティブを勤めた。現在はニュージーランドワイン生産者協会の理事長、ホークスベイ ワイン生産者協会、ホークスベイ観光協会理事長も兼任している。

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