NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
25.08.2019
ニュージーランドワイン、200周年を祝福

サミュエル・マーズデン牧師の日記には、1819年9月25日にベイ・オブ・アイランズ、ケリケリのストーン・ストアの敷地内にブドウの木を植えたと記録されている。ニュージーランドに初めて植樹されたブドウの木である。

ブドウ品種か何であったかも、ストーン・ストア内の正確な植樹場所も明らかではない。しかしながら、植樹されたという事実はマーズデンの日記に記され、後世に残された。この記録によりニュージーランドは、最初にブドウの木が植樹された正確な日にちが判明している世界でも数少ない国の一つとなっている。つまりは、もう一つのニュージーランドワイン独自のストーリーということである。

ニュージーランドワインの歴史的説明について、最初に記録されているのはジェームズ・バズビーとの関係である。ニュージーランドの英国人居住者であったバスビーはワイタンギのトリーティ・グラウンド内の現在はトリーティー・ハウスと呼ばれる場所に居住していた。バズビーはワイタンギのトリーティーの建築家で、ニュージーランド初のワインメーカーとしても知られている。

何本かの古木は今もトリーティー・ハウスの裏で栽培されている。同館の管理者は、トリーティー・グラウンドにバズビーが植樹したブドウの木から切り取られた挿木が成長したものであると信じている。

マーズデンとバズビーがニュージーランドのブドウの木に関しての初期の歴史における重要人物であることは明らかで、ニュージーランドへの初期ヨーロッパ人移住者として、マオリ人と新たな移住者間の関係においても重要人物とされている。そのため、ニュージーランドにおけるブドウの木の初期ぼ歴史とヨーロッパ人移住者の初期の歴史との間に強い繋がりが見られる。

200年に一度の機会であることを受け、ニュージーランド・ワイングロワーズは現在、このブドウの木の周辺で祝賀会を企画している。9月25日(水)の午後、ケリケリのストーンハウスにてブドウの木の植樹セレモニーと、同夜にはワイタンギのトリーティー・グラウンドでの祝賀晩餐会が予定されている。

メンバーはすでにベイ・オブ・アイランズでの祝賀会の招待を受けているが、ノースランドでのイベント以外にも200年に1度のお祝いが用意されている。

SHARE