NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
11.02.2025
「持続可能なワイン生産」30周年を前に

来年には5つのワイナリーが先般を切って開始した「持続可能なワイン生産ニュージーランド(SWNZ)」プログラムの設立から30周年を迎えることになる。SWNZはニュージーランドのワイン造りで、持続可能の基本方針や基準を定めるワイン生産者向け認証法の指針となっている。

SWNZは急成長を遂げる国内のワイン産業で重要な役割を担い続け、現在ではブドウ畑の96%が持続可能な農法で運営されているとの認証を受けている。また、ニュージーランドワインの輸出額が年間2億4,600万ドルだった2002年から比較すると、2024年の輸出額は20億ドル超と大幅増加すると予測されており、NZワイン生産者団体はこの成長は業界の持続可能なアプローチによることが大きいことを強調している。

SWNZプログラムは、気候変動、水、廃棄物、植物保護、土壌、人の6つの主要指標に焦点を当てている。

NZワイン生産者によると 「1994年に選択肢の国際的な調査後、長期的な影響を測定し、ブドウ園管理の改善を促すスコアカード・システム構築の調査参加に5つのブドウ園が参加してくれた。この調査の結果が最終的にはサステイナブル・ワイン・グローイング・ニュージーランド(SWNZ)と命名され、新しい持続可能なプログラムの枠組みとなった。」

「その後、2004年にはブドウ園に独立監査が導入されるようになり、さらにその2年後には参加ワイナリーにも導入された。次の段階は2007年から2008年にかけ、SWNZの認証を100%受けたブドウとワイン醸造施設のみが取得できるブランドロゴの作成にもつながった。」

ニュージーランドワイン生産者協会のファビアン・ユキッチ会長は、「業界のリーダーは情熱的で革新的だった。彼らは輸出に特化したワイン産業の可能性を既に見越していた。つまり、ニュージーランドワインが国際的に高く評価されるためには、持続可能性が重要だと見抜いていた。さらにワイン生産者とワインメーカーを団結させるのが前進の道だとも信じていた。力を合わせれば、成功は約束される。この30年間、世界中のワイン愛好家を安心させているのは、ユニークで個性的なワインの原動力となる、ニュージーランドワインの持続可能な未来への強い決意だ」とコメントしている。

SHARE

関連のあるニュース