NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
17.01.2016
紫外線はワインの質を向上させるか?

ニュージーランドは紫外線の影響で、日焼けのダメージを受けやすい最悪の国のひとつに入っている、との悪い評判が流布している。しかし、その原因となる紫外線放射は全てが悪者だ、というわけでない、とリンカーン大学の紫外線の専門家、ブライアン・ジョーダン氏は言う。

紫外線放射のレベルは地球の表面で均一ではない。例えば南半球では、北半球の同じ緯度のところより40%近く多くの紫外線を受ける。ジョーダン教授曰く「現在、紫外線は有害放射線として考えられているが、植物の生長と発達には、もっと有効なものであると考えられるようになってきている。現在、放射線がブドウの色とピノ・ノワールワインの味を向上させるかどうかの研究をしている。

ヴィンヤードの作業の一つに「除葉」というものがある。これは余分な葉の除去がだが、これはどこでも行われている。葉を除去することでブドウの根の湿気を軽減する。さらに湿気を軽減することで植物の疾病予防につながる、と言う考えにもなりたっている。
ひとたび葉が除去されると、日光をもっと吸収し、より高い紫外線B波(UVB)がブドウの実に届く。つまり、私たちの研究は、UVBの科学的合成物がブドウの実に与えるより影響を見ている。

この研究で、高いUVB放射、葉を除去した後のより高いUVBとフラボノイドと呼ばれる合成物の強い相互関係があることがわかっている。フラボノイドはUVBから防御する手段として植物が自主的に作りあげるものである。つまり、植物は基本的にUVBを吸収するが、これはとても強く、抗酸化物質でもある。つまり、UVBはブドウの実に明らかに有効で、ワイン造りの工程にも有益だということである。バイオケミカルの合成物が収穫時にブドウにどういう影響が与えるかを明らかにし、関連産業とワイン醸造者たちが最高の品質のワインを作れるよう予測出来るようにしたい、というのが、研究の趣旨だ。」

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