NZワインニュース一覧
ベルリンのホテル・アドロン・ケンピンスキーにて開催された、インターナショナル・ピノ・ノワール・テイスティングで、驚くべき結果が生まれた。
マーティンボローのシューベルト・ワインズの2004ヴィンテージが、世界最高級ブルゴーニュ・ワインとして知られるシャンボール・ミュズィニー・グラン・クリュ・コント・ジョルジュ・ドゥ・ヴォギュエの1999ヴィンテージと並んでトップ・ピノ・ノワールに選ばれた。
ドイツ国内では後者ヴォギュエが約846NZドル(約72000円)で販売されているのに対し、前者シューベルトは約50NZドル(約4300円)。
シューベルト・ワインズ・オーナーのカイ・シューベルト氏によると、このワインテイスティングは、もともとブルゴーニュとその他ヨーロッパのピノ・ノワールを比較試飲するという目的の下行われたと言う。
「今回シューベルトが盗賊としてこっそり侵入し、賞を奪った形となったが、この結果は我々にとって非常に栄誉あること。テイスター達は、シューベルト・ピノ・ノワール2004が持つラズベリーを思わせるフレッシュな果実味とエレガントさにより、高価なブルゴーニュ・ワインであると感じたらしい。」
この他からも高い評価を受けているシューベルト・ワインズであるが、生産量が限られている上(全品種を合わせた生産量は年間約4万ケース、ピノ・ノワールは約1万ケース)85パーセントは輸出用となっており、残りの15パーセントもNZ国内のホテルやレストランへ流通されるため、本国NZのワイン愛好家達の手に渡るチャンスが非常に少なく、レアなワインとされている。
ドイツ出身のシューベルト氏は、ガイゼンハイム大学でブドウ栽培とワイン醸造を学んだ後、自身のワイナリーを設立するという夢を叶えるため、パートナーのマリオン・ディムリング氏と共にオレゴンやフランス、オーストラリアを渡り歩き、最終的にピノ・ノワール栽培に最適な土地としてマーティンボローに辿り着き、1998年に同地にブドウ畑を購入したところからシューベルトの歴史がスタート、現在に至っている。
関連のあるニュース