NZワインニュース一覧
ニュージーランド航空のエアラウンジ、コル・ラウンジでは、2025年3月から新しいワインを提供予定と発表した。
- 顧客限定のニュージーランド航空ブランドのワイン・コレクションを発表。
- ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールの組み合わせのこのコレクションは、サーティーン・フォーティーファイブ(1345)と名付けられ、これは1940年のオークランド発シドニー行きの初便のマイル数にちなんでいる。
2025年3月から、同社の機内、ラウンジ、マイレージ・ストアで販売される予定。 - 今年7月、ニュージーランド航空の幹部スタッフは、航空会社初のワイン・コレクション選定の重要な任務を受けマールボロに向かった。これに同行したニュージーランドヘラルド紙記者のサラ-ポッラク氏の投稿。
私がシェーン・ウィリアムソンとマット・ウォーカー(二人ともニュージーランド航空のラウンジと機内用ワイン選択の担当者)、とヴィラ・マリアのトム・ディクソン、および、インディバン(Indevin)のジェイソン・クックという2人のワインメーカーと並び、今回の任務は航空会社初のワインシリーズを作るミッションに携わった。
この航空会社がワイン業に参入するのはこれが初めてではない。2023年にはヴィラ・マリアと共同でワインを製造している。でも今回はゼロからのスタートだ。
手始めはソーヴィニヨン・ブラン。普通のワイン試飲のように、6つのグラスを全員が持ってはいるが、試飲するのはボトル入りの「完成した」ワインではなく、濁ったレモン色の「生ワイン」を受け取る。まず、ブレンドしなければならない。
全部のワインは同じ畑、同じ品種のブドウから造られてはいるが、収穫年、ブドウ木の場所、房の発酵はそれぞれ違う。つまり、それぞれの 「バッチ 」が異なる風味を持つということだ。ブレンドでは、1つのバッチを 「ベース 」として選び、他のバッチを加えてアロマやテクスチャーの層を作ることになる。
ワインを造る際に、ワイン会社ではほとんど考慮しないもうひとつの要素は、高度3万フィートでどのような味わいになるかということだ。チームは、標高が高くても、空港ラウンジでも楽しめるワインが必要だと知っているからだ。
ワインを口に含み、吐き出しをまた続け、6種類のワインを4種類、3種類と絞り込んでいく。ひとつのワインを75%、別のワインを25%混ぜ、味見をし、また65%、25%、10%に調整する。この時点で、ワインの知識がない私(サラ-ポッラク記者)は、インディバンのアシスタント・ワインメーカーであるアンドリュー・ウィルソンの分量計測を手伝うことにした。
同様のプロセスをさらに2回試した結果、ディクソンが「かなり良い」と表現するブレンドにたどり着くことができた。
「ワインのことを多元的に考える人にとって、このワインは多くのチェック項目の条件を満たす」と彼は付け加えた。ワインメーカーが好むワインが、必ずしも一般大衆が好むとは限らない。飛行機にはよく乗るが、シャトー・ラフィットとノーブランドのワインの区別もつかない私が、最終的なピノ・ノワールのブレンドについて意見を求められたのはそのためかもしれない。
「超いい味!」と確認した後、ジェイソンは「非常に洗練されている」と表現し、ブレンドは完了した。
最終的にワインは瓶詰めされ、2025年3月にプレミアム・エコノミーとニュージーランド航空のラウンジでこの2種類のワインを飲むことが出来る。期間限定で、一部の国内線のコル・アワー(※夕刻のフライトで通常の機内サービスで提供されるもの意外に出される飲食類を含んだフライト)でも提供される。またマイレージ・ストアでの購入も可能となる。
どこかワクワクするようなフライトやオンラインで購入しこのワインを試すことになったら、匂いを嗅ぎ、少し口に含み、プロのようにドライチェリーの味についてコメントするのをお忘れなく。
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