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巨大産地マールボロにはニュージーランドのトップワイナリーの3分の1近くがあるが、栄冠を掴んだのはセントラル・オタゴのワイナリーだ。
セントラル・オタゴのバノックバーンという町を有名にしたワイナリーと呼ばれるフェルトン・ロードが、リアル・レビューの2024年ニュージーランド・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
フェルトン・ロードのワインメーカー、ブレア・ウォルター氏は、受賞を光栄に思うと語った。
「恵まれたことに、バノックバーンでは4つのブドウ畑から安定した高品質のワインが造られている。我々は20年以上前から有機農法とビオディナミ農法を実践しており、それがワインにさらなる調和とニュアンスをもたらしている」
ワイナリーの年間ランキングは、一貫して優れたワインを生産するワイナリーを見つけ出す取り組みの一環として、3500以上のワインを集中的に試飲した上で決定される。リアル・レビューにおけるワインの格付けは、少なくとも10年以上のブラインドテイスティングの点数に基づいてワインをランク付けしており、その多くは数十年にわたってランクインしている。
フェルトン・ロードは長年ニュージーランドのトップ10に入っており、6位以下になったことはない。
トップ5には、ワイヘキ島のデスティニー・ベイ、ホークス・ベイのチャーチ・ロード、マーティンボローのアタ・ランギ、ホークス・ベイのクラギー・レンジが入った。
ニュージーランドを代表するマスター・オブ・ワインのステファン・ウォン氏は、今年のリアル・レビュー・チームの一員になれたことを光栄に思うと述べ、今年のラインナップには「ますます多様な」ワインメーカーが名を連ねていることを実感したと語った。
ニュージーランドワインにとってエキサイティングな時期だとも述べている。
「オーガニック生産者の卓越した優位性、そしてワイララパ、ノース・カンタベリー、ワイヘキといった小さな産地が、マールボロやホークス・ベイといった巨大産地と肩を並べる存在となっている」
同じくマスター・オブ・ワインであるボブ・キャンベル氏も同意見だ。
「トップ・ワイナリーズ・オブ・ニュージーランド2024」は、卓越性の尺度として新たなベンチマークを創造する、高級ワイン生産者の名士録である。
特筆すべきは、上位60ワイナリーの中で56.7%が畑の一部または全部で有機認証を取得していることだ。
157のワイナリーのうち48がマールボロを拠点としており、フロム・ワイナリーが9位、ハンス・ヘルツォーク・エステートが12位、ドッグ・ポイント・ヴィンヤードが16位、ブランク・キャンバスが18位、そしてギーゼン・ワイン・エステートが21位だった。
オタゴからは36のワイナリーがランクインし、テッラ・サンクタが20位、ヴァリが25位、リッポンが27位となっている。
オークランドからは13のワイナリーがランクインし、そのうち11がワイヘキ島のワイナリーとなっている。
全リストは下記を参照のこと(別ウィンドウ)。
https://www.therealreview.com/wine-regions/nz/top-wineries/2024/