NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
24.08.2008
ニュージーランド・シラー、オーストラリアへ本格進出

ニュージーランド・ワイン・グロワーズは先日、オーストラリアのマーケティング・プロジェクト・マネージャーに、オーストラリア人のモンティ・ジェームス氏を迎え、まずは日本でも徐々に人気が出ているホークス・ベイの赤ワインのPR活動に注力することを明らかにした。

ジェームス氏によると、ホークス・ベイのシラーやボルドー・ブレンドの特に若いうちに楽しめるタイプのワインは、近年どんどん洗練されてきているオーストラリア人の味覚にぴったり合い、ワイン評論家を始めとするワイン界のプロから一般消費者にまで幅広く受け入れられるはずであるという。

また、オーストラリア・ワイン市場の傾向について、次のように続ける。「ホークス・ベイ・シラーが話題になっている。魅惑的な花の香りや黒胡椒のニュアンスを持ち、その深みや複雑さが魅力。エレガントで食事にも合わせやすいこのようなタイプはメディアを始め、トップクラスのレストランやワインショップなどでも大きな人気を呼んでいる。シラーズとして知られるオーストラリアの同品種よりは、フランスのローヌのスタイルに近いと言える。これは、よりプレミアム感を強調することとなるので、人気も出やすい」

このような状況を受け、ホークス・ベイのワイン生産者達は、ニュージーランド・ワインの素晴らしさを改めて世界へ見せつけるためにも、オーストラリアへの本格進出へ向けて気合いを入れている。

一方白ワインにおいては、ニュージーランド・ソーヴィニヨン・ブランの「次」を求める消費者に対してピノ・グリの需要増加が見込まれており、今後もマーケティングに力を入れていくとのこと。

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