NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
22.09.2006
世界初、ワインテイスティングロボットが日本で誕生

もしもロボットが「ハーブ香。」「樽香。」「ソーヴィニヨン・ブラン。」などという言葉を話したら?さらにもしもそれが日本製のロボットだったとしたら?

この度NECシステムテクノロジーと三重大学の共同開発により、「もしも」が現実となった。
ワインテイスティングの未来形とも言えるこのロボットは、赤外線センサー搭載の左手でボトルを指差すことにより、中の液体に含まれている化学物質を判断できるという優れもの。
例えば「このシャルドネはバター香が強い。」「このシラーズはフルボディー。」などの的確なコメントを生むことにより、オーナーの好みに合ったワインをアドバイスすることができる。

この研究開発に携わったNECシステムテクノロジーのヒデオ・シマズ氏は次のようにコメントしている。
「世界にはありとあらゆる種類のロボットが存在するが、指紋にも例えられるほど微妙な違いを見分ける必要があるとされるワインに特化したロボットの開発は大きな挑戦であり、ぜひトライしてみたいと思った。」

体長60cmのこのロボットは現在非売品であるが、ワインメーカーにとってはヴィンテージが古く高価なワインの質を正しく分析でき、一般消費者にとっては難解なワイン用語を手軽に的確にマスターできる良い機会となると今後の展開に大きな期待が寄せられている。

(ただし、一旦抜栓され空気に触れたワインを正確に判断することができないので、実際のワインテイスティングに参加させることは難しい。)

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