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ヨーロッパでの2年連続の低収穫とブドウ生産の低迷で、今年もまた世界的なワイン生産が低下している中、ニュージーランドのワイン関連会社は安定維持体制を呈している。その中でも顕著な勢いを見せているのは、中国市場での今後の大幅な輸出成長を想定した戦略路線を行くホークス・ベイのワイン関連業者である。
モーガン・スタンリー社の最近のレポートによると、ワイン生産国として長い歴史を持つフランスやスペインなどでの製造激減する一方、ワインの供給を上回る需要があり、ニュージーランドを含めた「新世界」と称される国々でのワイン製造が伸びている、としている。その中でも顕著な変化は、過去15年で初めてともいえる控え目ではあるが価格上昇と、国内での順調な消費と重なり、さらに輸出需要の伸びに収穫の低下の影響とワインの供給不足という現象を裏手にとったニュージーランドである。
「モーガン・スタンリー社のレポートは低下価格帯でのワインに焦点があるため、必ずしも、ニュージーランドは同様の道程を歩んではいない」とニュージーランドワイン生産者協会会長の最高経営責任者フィリップ・グレガン氏はコメントを出している。ホークス・ベイ・ワイン生産者協会会長のニコラス・バック氏はこれに賛同し「ホークス・ベイのワイン生産者は、世界でも素晴らしいワイン生産地としての重要な地位を築いたが、その名声を維持すべく、質の向上に努めてきている。世界的なワイン需要はロシア、インド、アフリカ、そして中国のように新興市場の影響が大きい。特に中国はホークス・ベイのワイン業界にかなりの関心を示している。現在最重要視されているは、今年の収穫と中国市場である。最近のマーケティング戦略は、ホークス・ベイ・ワイン製造者協会の執行役員のジェームス・メディナ氏が提唱した長期的国際マーケティング戦略を基にしている。その一部が中国市場に特化したマーケティング戦略で、それが功を奏し、業界の成功をもたらした。高品質で、特に赤ワインを好む中国市場への高まる関心から、15のワイナリーは中国市場向けに、今後2年間にイベント、試飲会、啓蒙活動、マーケティング・プログラムに着手することにしており、へースティング地域の市議会の後援も既に得ている。この戦略の最終プランは、主要資金パートナーとなるAgmardt (農業・マーケット研究開発信託) と最終確認のプロポーザルを出すこととなっている。この案が成功裏に受理されると自信を持っている」とバック氏は述べる。
「ワイナリーと市議会の公約は既に確認済みで、Agmardtとの計画には大きな自信をもっている。これが実現することでさらなる遠心が確約されると信じている。全て順調にことが運べば、これまでにホークス・ベイのワイン業界が目にしたこともないような中国市場をターゲットとしたプログラムはさらなる飛躍的な成長を遂げることになるであろう。これは皆ホークス・ベイのワイン業界関係者が努力を終結した成果だ。」とバック氏は付け加えている。
2013年の収穫は歴史上でも最高なものとなる可能性は高いが、ホークス・ベイのワイン業界は、これまでの数々の予想で言われているように、地域全般で観察されているブドウの花の咲き具合、房数の多さなどからしても、2014年の収穫も大いに期待できるものになっている。
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