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野生のプラム、ダークチェリー、松の香りと、ちょっとばかりのカヒカテア(ニュージーランドの常緑樹)
マーティンボローでケンブリッジ・ロード・ワイナリーのマネージャーのランス・レッジウェル氏は、「空想的だと思われるかもしれない、とはいいつつも、「いつの日にかニュージーランド在来種の木を使い、ほのかに樽の味がするワインを製造したい」と語る。同ワイナリーは最近オークランドで開催されたニュージーランド・ブティックワイン・フェスティバルで他の21のブドウ畑を代表し、出展した。
「ニュージーランドではフレンチオーク製の樽がよく使用されている。この樽からのワインは、カラフルな香辛料の風味やタンニンを醸し出すが、これはニュージーランドの自然の味ではない。うちで栽培する葡萄は栽培技法を駆使し、この土地の味が出るよう心がけている。テロワールを反映するのが偉大なワインの証明だ」と彼は言う。
ケンブリッジ・ロードは陶器熟成でワインを製造する同国では唯一のワイナリー。特製卵型容器を使い、まわりの酸素とゆっくり相互作用し、 自社の小規模なブドウ畑の味を維持しながら熟成させる。今後の目標としては、同ワイナリーが使用するオーク樽にニュージーランド固有の木材(カヒカテア、カウリ、トタラ、マタイ)の使用を検討している。
歴史的に見るとニュージーランド・ワイン作りの黎明期には自国の固有種の木材をヨーロッパから持ち込んできた技術を駆使し、醸造用の樽製造をしていたが、この技術は残念ながらもう失われてしまった。
「この技術を持っている人をニュージーランドに来てもらい、実現するといいのだが。それができなければ、ニュージーランドの木材をヨーロッパに送り、加工してもらう手もある。既にある程度のめどがついており、完成すれば、世界初となるだろうが、まだ皆さんに詳細をお知らせできない。」
ニュージーランド・ブティックワイン・フェスティバルではケンブリッジ・ロードの他に、様々なヴァリエタルを持つワインが200以上出展した。ワインだけでなく、食材、ワインとのフードペアリング、目かくし試飲セミナー、マスターソメリエのカメロン・ダグラス氏とヴィヴァ・ワインの編集者のジョー・ブルジンスカ氏によるマスタークラス、マッターホルンのヘッド・シェフの手によるジェームス・パスク氏の提供する2コースランチも提供された。「このイベントは一つの場所でワインだけでなく、様々な切り口でワインと関連文化を楽しむことが出来るものだ」、とこのフェスティバルについて今回の催し物の責任者のアッシュ・ロンバーグ氏は「このイベントは一つの場所でワインだけでなく、様々な切り口でワインと関連文化を楽しむことが出来るものだ」とまとめ上げている。
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