NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
11.01.2016
ヴィラマリア、85米ドルのホークス・ベイ・カベルネでボルドーに挑戦

半世紀以上の歴史を誇るヴィラ・マリアが、同社初となる85米ドル以上のホークスペイ・カベルネソーヴィニヨンで、高級ボルドーに挑戦する。

ファーストヴィンテージの2013年は、カベルネソーヴィニヨン97パーセント、メルロー3パーセントで、ニュージーランドの東海岸、ホークス・ベイのギムレット・グラヴェルズのブドウを使用している。

この動きは、より成長したいという思いと、カリフォルニア以外のニューワールドワイン生産者として自信を持つことの現れ。

「我々にとってエキサイティングな進化と言える」と話すのはヴィラ・マリアのチーフワインメーカーのニック・ピコーネ氏。今年9月にイギリス南部、ブライトンでインタビューを受けた。「超高級ワインを生産するにあたり、ヴィンヤードも歴史も持っている」

この高級ワインは「ガキリキリ」または「ザ・グラヴェルズ」と名付けられ6,000本の限定生産。
「価格帯を考え、国際市場を念頭に置いている。これがヴィラ・マリア50年の歴史上初となる最高級ワイン」とピコーネ氏はコメントしている。

ヴィラ・マリアの歴史は1961年に遡る。ジョージ・フィストニッチ氏がオークランド、マンゲレの5ヘクタールの土地を父から借りたことが始まり。ファーストヴィンテージは翌年1962年で、1988年には輸出を開始。現在は250名以上の正社員を抱え、60ヶ国以上に輸出している。

ソーヴィニヨンブラン中心ではあるが、27品種からワインを生産している。輸出相手国トップ3はイギリス、オーストラリア、アメリカ。
オーストラリアのペンフォールズが生産するグランジが地位を確立し、フランスのトップ生産者と肩を並べている中、ガキリキリはヴィラマリアだけではなく、ニュージーランドの船出と言える。

ニューワールドのフランスの伝統へのもう一つの挑戦は、ガキリキリが伝統的なコルクではなくスクリューキャップであること。

ヴィラ・マリアは2002年以降コルクは一切使用しておらず、古いワインが熟成するという経験も積み、全てスクリューキャップ使用のポリシーは変えていない。
「ワインの熟成には酸素が必要無いことを実際に証明している」とピコーネ氏はコメントしている。

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