NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
27.11.2016
ドナルド・トランプ、ニュージーランドの輸出に影響か

新たに米国大統領に選出されたドナルド・トランプ氏が自身の政策を遂行することになれば、ニュージーランドの繁栄の妨げとなり得る、とビジネスNZは警告している。

ビジネスNZの最高責任者カーク・ホープ氏は、ニュージーランドの繁栄はオープンかつ自由な輸出品の貿易にかかっていると話す。

ニュージーランドにとって3番目に大きい輸出市場である米国が、貿易に関して将来的により閉ざされたアプローチを行うのであればニュージーランドの輸出にも影響し得る。

「米国との貿易は食肉、乳製品、ワインを含む製品で年間50億ドル以上、サービスで20億ドル以上をニュージーランドにもたらしている」とホープ氏。

実質的に政治に関する経験が無い有名実業家トランプ氏は、TPPなど米国の利益にならない貿易協定の破棄や、メキシコと中国へ懲罰的な関税を課すことも断言している。

このことは概して国際貿易の縮小となり、貿易依存経済のニュージーランドの利益にはならない。

ニュージーランド・インスティチュート・オブ・エコノミック・リサーチ(NZIER)の最高責任者によると、トランプの勝利はニュージーランド経済にとって「恐ろしいこと」と主張する。

長期的視点で見ると、トランプの中国とメキシコへの高額な関税を課す計画は480万もの職を失うことになるとNZIERは警告している。

米国へ輸出する84億ドルのニュージーランドの商品とサービスが損失を受け、世界の成長を遅らせ、ニュージーランドの輸出により広く損害を与えることになりかねない。

元ニュージーランド首相、ジム・ボルガー氏は、次のようにコメントしている。
「ニュージーランド人はトランプ大統領の下“別世界の経済”」に期待しないといけないのかもしれない。ニュージーランドは国際貿易に大きく依存しており、トランプ大統領は世界の貿易を減速させ、ニュージーランドにも影響を与える」

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