NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
06.04.2015
韓国との自由貿易協定、ニュージーランドの輸出促進へ

ティム・グローサー貿易大臣が韓国との自由貿易協定に調印。
急成長する市場において、ニュージーランドが競合国と対等な立場で舵取りをするためには必須とされる。

この協定は「キャッチアップ協定」とも呼ばれ、多くの製品は無関税になるまで10~15年を要するとみられる。

ニュージーランドは先進国の中で韓国との自由貿易協定締結において、ほぼ最後の国となっていた。
また約50ヶ国との協定は、ニュージーランドの輸出業者にとって不利な立場とされていた。

今回の主な勝者は、キーウィフルーツ、ワイン、牛肉、乳製品(粉ミルクは除く)の輸出業者。

グローサー大臣は「長く困難な交渉であったが、最終的には非常に良い協定となった」とコメントしている。

具体例は以下の通り。
・ワイン:即発効で15%の免税
・キーウィフルーツ:6年間で同45%
・バター:10年間で同89%
・チーズ:12年間で同36%
・木製品:10年間で同10%
・サーモン:4年間で同20%

今回敗者となったのは、韓国市場では非常に繊細な問題とされる粉ミルク(176%の関税保持)、冷凍および未加工の鹿茸(同15%)、生アワビと冷凍イカ(同22%)、未加工の削片板と12~15mmのベニヤ板。

韓国は人口約5千万人でGDPはオーストラリアに近いものの、ニュージーランドにとっては小口の投資国である(約4億ドル = 約360億円)。

グローサー氏は、今回の自由貿易協定によりこの状況が変わることを願っている。

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