NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
26.11.2017
不動産投資家がマーティンボローのワイナリーを改名、新たにセラードアとレストランをオープン

ウェリントンのビジネスマン、チャーリー・ジョン氏が、アジア市場での需要増に対応するため、自身のワインビジネスを再構築、リブランドした。

ジョン氏は2011年にマードック・ジェームスを、2014年にアラナ・エステート(いずれもマーティンボロー)を買収した。
ヴィンヤードをルナ・エクリプスとルナ・ブルー・ロックに改名、アラナ・エステートは現在ルナ・エステートとなっている。これらの名称は月と愛娘の名前からインスピレーションを得たもの。

ジョン氏はウェリントンに20のビルを所有しており、次のようにコメントしている。
「私は今ムーヴメントとなっているグローバルなテイストと好奇心に影響を受けた現代的な中国人男性。伝統を重んじる人々、特に男性が白酒(穀物が原料の中国の蒸留酒)を飲んでいる一方、若い世代はワインのようなより洗練された飲み物に移行している。中国での高品質ワイン、特に赤ワインへの関心と需要が伸びているという現状が見られる。
さらにはカベルネ主体のボディがしっかりした赤ワインから、よりエレガントなピノ・ノワールへと人々の関心と需要が向かっている。このような動きが、ソーヴィニヨン・ブラン主体だったヴィンヤードをピノ・ノワールとシャルドネに植え替える決断をした理由の一つとなった。

今年は新ブランドとなるルナ・エステートの初ヴィンテージとなる。
ワインのリリースは、元アラナ・エステートのキッチンとセラードアの改修と、屋外庭園のアルフレスコ・ダイニングの設置を含む一年がかりのプロジェクトに合わせて行われる。

加えて、ワイナリーとセラードアの隣のビルも多目的スペースとして改修中。
また、ルナ・エクリプス・ヴィンヤードの屋外円形競技場は、トースト・マーティンボローなどのコンサートやイベント会場として引き続き使用される予定。

ルナ・エステートは現在年間14000ケースを生産、2020年までには17000ケースを目標としている。
最大30%を中国、スウェーデン、日本へ輸出、東南アジアとオーストラリアの市場拡大を計画している。

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