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ニュージーランドワインニュース
27.01.2007
南島のワイナリー、冷夏による開花の遅れを懸念

例年よりも涼しく雨も多かった12月を過ごした南島マールボロやワイパラ・ヴァレーのワインメーカー達は「これから4月まで気温が適度に上昇し、晴天に恵まれることを望んでいる。」と口を揃える。

最も影響を受けた品種は、同地域最重要とされるソーヴィニヨン・ブランで、開花状況が芳しくない一部地域では20パーセントの収穫量ダウンが見込まれている。一方ピノ・ノワールやシャルドネは通常ソーヴィニヨン・ブランよりも開花時期が早いため、12月の危機には直面せず順調に生長している。

マールボロ、デルタ・ヴィンヤードのマネージャー、ピーター・クラーク氏は現状を次のように語っている。「結実がうまく進んでいない。昨年が恵まれ過ぎたためそのギャップが大きいというのも事実であるが、我々が考える程悪い結果にはならないと思いたい。」

理想的な天候に恵まれた昨シーズンは、ヴィンヤードによっては1週間ほどで結実したが、今シーズンは4~5週間かかったところもあるという。

ただまだ結論を出すには早いという声も多い。ペルノ・リカールNZ・ナショナルワイナリーズのゲリー・グレッグ氏は「12月の悪天候が最終的にどの程度の影響を及ぼすのかはまだわからないが、2007ヴィンテージの収穫量については心配していない。」とコメントしており、地域差も大きいため、「どの品種も順調。」というワイナリーも多く存在する。

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