NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
03.04.2018
需要に追い付いていけない、とオーガニック・ワイン醸造家たちの嬉しい悲鳴

オーガニック・ワイングロワーズ・ニュージランド(有機ワイン醸造を振興する団体)は海外からの需要に応じるために、もっとブドウが欲しい、とブドウ栽培家に訴えている。

「有名なワイン会社や新規侵入のワイン会社から、ひっきりなしに電話がかかってきている。有機栽培のブドウが必要だ。世界各地の市場から有機栽培のワインの需要が多くて、その割に供給が足りない。」とバート・アーンスト氏は語る。アーンスト氏はマールボロにある有機ブドウ栽培のコンサルタントでもあり、自身でもワイン醸造家のクリス・ダーリン氏と共同でオーガニック・ワインを作り上げている。

「BioGro(有機栽培の認定機関)では、販売可能な有機ワインの引き合いがひっきりなしにある。しかし現在のところ、供給サイドにギャップがある」、とはBioGroNZでシニア検査官をつとめるジャレッド・ホワイト氏。BioGroは国内の有機栽培をするブドウ園のほとんどの認定を担当する団体だ。

これまで有機栽培をしていなかったブドウ栽培に従事する人たちが、オーガニック栽培を検討する時期が到来した。通常の農薬が最後に土地に散布されてから数えて、オーガニック認定の過程は3年かかる。つまり、最後の収穫の直前に通常農薬配布を記録するのが常となっている。これにより、3年間で収穫物が完全にオーガニックと認定されるようになるからだ。

「ブドウ畑をオーガニック栽培のものに変換するのに36ヶ月かかるので、今後、有機栽培をしてみようと考えているなら、ブドウ畑にオーガニックでない製品を使わないと担保すると、収穫後、有機栽培認定団体に登録可能となる」とホワイト氏は指摘する。

国内でのオーガニック製品への需要は国際的な需要に左右されている。海外市場では、「認定有機栽培とポートフォリオに入っているだけで、普段はなかなか入り込めないチャンスに巡り合うことがある」とアーンスト氏は言う。

有機栽培のフルーツの需要は今シーズンでも増大した。「有機栽培のブドウを欲しがる人の数は以前に比べても大分増えてきた。」、とは先のアーンスト氏。有機栽培でブドウを作る人たちは、ブドウを欲しがる人のウェイティング・リストがあるほどだ。有機栽培のブドウ生産者は、どちらかというと量より質を重視する。つまり、最大限の収穫より、質のいいブドウ栽培をめざす。このアプローチは、ビジネス戦略として往々にして成功している。「需要のために、有機栽培者は、売り手市場を利用して、ヘクタール当たりの単価を最大限まで交渉が出来る側に立っている」とアーンスト氏は言う。

最近発表された、国際農業動向連盟(IFOAM)の統計でも有機栽培市場は世界的にも伸びを示している。同報告書によると、世界の有機栽培市場は2016年には、ほぼ900億USドル規模にまで成長し、有機栽培の土地面積は世界的にも広大化しているとのこと。

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