NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
01.05.2007
フライング・ヴァイン・ドクター、ニュージーランド・ワイン殿堂入り

フライング・ワイン・メーカーならぬ、フライング・ヴァイン(ブドウの木)・ドクターとして知られ、ブドウ栽培家、ヴィンヤード・コンサルタント、ワイン・ライターなど多くの肩書きを持つオーストラリア人のリチャード・スマート博士が、この度ニュージーランドワインの殿堂入りを果たした。

これはスマート博士による、フィロキセラ被害を受けた後のNZ栽培品種や台木の改良、またNZが世界を先導していると言われるキャノピー・マネージメント(葉叢管理)研究への功績が称えられたもの。
また同博士は、ブドウ栽培とワイン製造全般に関する機関として、NZソサエティ・フォー・ヴィティカルチャー・アンド・オエノロジーを設立、1988年には、冷涼気候でのブドウ栽培やワイン生産に関する国際シンポジウムの主催者としても活躍している。

「ブドウ栽培を専門とする自然科学者がこのような栄誉を受けるのは稀なことであり、非常に光栄に思っている。ニュージーランドワイン関係者の皆様に感謝したい。」とスマート博士は喜びを述べている。

今回同博士と共に、著名なブドウ栽培家のジョー・コーバン氏と、NZソーヴィニヨン・ブランの第一人者であるロス・スペンス氏が殿堂入りした。

ニュージーランド・ワイン殿堂の歴史はまだ浅く、NZで最初にブドウ栽培を始めたオーストラリア人、スコット・ジェームズ・ハズビー氏と、同じくNZの初期ワイン造りに大いに貢献したイタリア人のロメオ・ブラガート氏が選出された2005年からスタート、これまでに17名が名を連ねている。

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