NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
24.11.2020
ワイナリーでのティスティングの有料化施策失速
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ニュージーランドの首相選挙の候補者だったが敗退した国民党の党首のジュディス・コリンズ氏はワイナリー・セラー・ドアーでの試飲有料化を約束していた。当選後100日以内にアルコール販売供給法の改正を行使させるというものだったが、残念ながら労働党の圧倒的な勝利でこの公約も立ち消えてしまった。
現在のところ、セラー・ドアーで行う試飲を有料化するには、ワイナリーのセラー・ドアーが酒類販売免許の保持が必須。その上、この免許を取得するには、トイレ設備、車いすでのアクセスを可能にする設備を設置し、食物の提供、低アルコール、ノン・アルコール飲料の提供も義務づけられている。加えて、法の順守を確約するための定期的な監査料を支払うことにもなる。殆どのワイナリーでは、酒類販売免許にかかわる余分な支出は、その投資に見なわないとしている。
ニュージーランドワイン生産者協会の会長のフィリップ・グレガン氏が法務大臣のアンドリュー・リトル氏への書簡で、ワイナリーのセラー・ドアーでワイン試飲の有料化を求め、2012年に制定されたアルコール販売供給法の早急な変更を要請した際に「検討する」という返答を受けてはいるが、残りの議会開催中にこの法案を通過するだけの十分な時間がない旨の説明も受けていた。選挙後も法案を大幅に見直す件やグレゴン氏の要請について再検討についての約束はほぼなされていない。
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