NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
08.02.2022
世界初の「ワイナリー航空」ニュージーランドで就航

この数年で,飛行機内でのアルコール摂取について最近賛否両論が出始め、禁酒方針を取り始める航空会社もいる。それにもかかわらず、あるニュージーランドのワイン会社は、この風潮とは逆の「世界初のワイナリー航空」の就航開始方針を打ち出した。

インヴィーヴォは北島のオークランドから、南島のクイーンズタウンのルートを今後数か月で就航するとの発表をした。

同社を共同経営するティム・ライトボーン氏とロブ・キャメロン氏はスェーデンのサーブ社の34人取り飛行機を既にチャーターし、「どのグラスもビジネスクラス」と銘打っての処女飛行の計画を進めている。

処女飛行
飛行時間そのものは2時間だが、インヴィーヴォ社のセントラルオタゴにあるブドウ栽培者を訪問し、その後はクィーンズタウンのヒルトンホテル一泊を含めての24時間の体験となる。

「いうまでもなく、飛行中にはワインやノーアルコール飲料の無料提供がある。インヴィーヴォ社のワイン各種が提供され、もしかするとロブと私がゲストにワインをサーブすることになるかもしれない。楽しめる体験となることは間違いない」とライトボーン氏は言う。

インヴィーヴォ・エアーの就航はコロナで封鎖されていたオークランドの国境がオープンされ、国内旅行が再開したことを祝うためのものだった。COVID-19の市内感染が発見されてから119日間続いたロックダウンで多大な被害を受けた同市のホスピタリティ業界を支援することも視野に入れている。

処女飛行の座席数の半数は無料とし、オークランド市内でホスピタリティと旅行業界に従事し、コロナのロックダウンで被害を被った人や、南島に住む家族や大切な人に会いに行くことが出来なかったオークランド市民に提供される。

「ロックダウン中には多くのレストランはずっと閉鎖を強いられていた。運営はかなり困難だった。だからこそ、苦労したホスピタリティの人へ、ツーリズムの人気スポットであるクィーンズタウン行きのこのフライトをご褒美として捧げたい。コロナ禍の前には300万人もの訪問者をほこる非常に人気の高いクイーンズタウンの産業も活気づけたい」とライトボーンは新事業の主旨を語る。

リゾートタウンとして知られるオタゴ地方も、外国からの観光客の減少でかなり困難に面していた。驚くにはたがわないが、インヴィーヴォのチームは航空会社をまっさらから設立するのは、かなりの困難が待ち受けていた。

「業界の人々に現状や今後の課題などをヒアリングする必要があった。全てが我々には新たな試みだったが、周りの反応は前向きだった。もう既に何千人もの人がフライト希望登録をしていている。予定販売チケットを100倍にしても売りさばけただろう。」

デビューとなるフライトは「試行」ではあるが、オークランドークイーンズタウン間を通常運行とし、また別のルートも将来的には加えたいとの意向を持っている。 「わが社には南島のマールボロにもブドウ畑を所有しているし、北島のホークス・ベイ地方やギズボーンにもあるので、今年中にそちら方面のフライトも付け加えたい。」

2008年に創立されたインヴィーヴォはニュージーランド産のワイン生産をしているが、その他にも世界中のトップのブドウ生産者と共同生産もしており、イタリアのヴェネットのプロセッコ地方も含まれる。同社のワイナリーオークランドの南にあるワイカト地方のテ・カウワタにベースを持っている。

同社の株主でもあり、パートナーでもある、「セックスアンドザシティ」で有名なアメリカ人女優、サラ・ジェシカ・バーカーや、イギリスのテレビホストのグラハム・ノートンがいる。ライトボーン氏は、こういった有名人にインヴィーヴォ航空の機上で会える日が来るかもしれない、とも言う。「グラハムもサラ・ジェシカもニュージーランドに来たがっているので、近い将来、彼らが正式ゲストの一員として登場する可能性はかなり高い。」

ニュージーランドのコロナ対策は国内外からも絶賛されていて、厳しい国境封鎖、感染対策の効果で、感染者数も驚くほど低いままだ。現在までの感染者数は15000人余りと言う数字が出ている。2021年8月にほんのわずかな期間だけのオーストラリアとニュージーランド間の検疫不要の旅行を許可したのを除き、ニュージーランドはコロナが発見されてから、世界の他の国からのほぼ鎖国状態を続けての効果的対策を講じていている。この施策は多くの人には非常に困難な事だったし、特に海外からの観光客に向けてのビジネスをしている人や家族と会えなくなった人には大打撃となった。
「皆、大きな目的のための犠牲だとは知っているが、一日も早く普通の生活に戻り、海外旅行が出来るように国境が解放されるのを待ち焦がれている。もうほぼ2年となろうとしている。」

インヴィーヴォ航空の乗客は適用される全規則、規制に従うことが義務付けられており、その中には搭乗前にワクチンパスポートを提示することも含まれている。処女フライトの座席数の半分は発売されることにはなっているが、料金は未定。

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