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マールボロにある研究所のワイン関連研究の時期プロジェクトは廃棄物をハンド・サニタイザーにするというものだ。ニュージーランド企業・技術革新・雇用省(MBIE)は、ブラガード研究所(BRI)にブドウの絞りカスをハンド・サニタイザーに変換するパイロット研究のためにNZ$84,700を研究費として出資した。
ブドウの絞りカスとは、ブドウの水分を絞った後に残った軸と種で、マールボロだけで年間46,000トンも産出される。今回の研究はワイナリーからの廃棄物をエタノールにすることを主眼としている。研究期間の最初の8ヶ月で出来たハンド・サニタイザーはボトルに入れ、マールボロの医療関係者と希望者(先着順)に寄付することになっている。
ブラガート研究所のM.J. ロザ所長は、「ワイン業界はこれまでもブドウの廃棄物の代替使用の模索を続けていたが、新型コロナの飛来で、廃棄物の特性をまた別の観点から研究する機会となった。これが新たな製品としてのビジネス・ケースになるかもしれない。こういった研究をニュージーランドが行う組織能力がこれまで今までなかったため、ワイナリーからの廃棄物でのハンド・サニタイザー用のエタノール生産は、ニュージーランド産のブドウではまだ試されたことがなかった。これまではブドウの廃棄物管理は廃棄物処理の分野だと考えられていた。しかし、ブドウの絞りカス自体についても、もっと別の特性についての研究が行われつつある。ワイン業界の廃棄物をヴァリュー・ストリームに変換するのが今回の研究のプライオリティだ。ブドウの廃棄物の研究をする度に、新たな製品の可能に繋がる潜在性を少しづつだが学んでいる」と語る。
このプロジェクトでは長期的な観点からワイン業界でのビジネスチャンスとして廃棄物をサニタイザーにすることを模索し、それには「生産コスト、必要なインフラ体制、ニュージーランド産のブドウの絞りカスの特有の技術的発見などについての情報も含まれている。ブドウの絞りカスは価値の高い成分が豊富だということは知られている。今回のチャレンジは環境負荷を作らず、新たな製品の市場が経済的にも有効性があるような新しい経済を見つけることにある」とロザ氏は付け加えて言う。
今回のプロジェクトの補助金はMBIEの新型コロナウィルス革新アクセレレーション補助金から出資されており、この補助金はコロナ禍に対応する研究とプロジェクトを援助するために創設され、製品、プロセス、サービスの開発援助の援助となっている。
ブラガートのワイナリ―研究部門はネルソン・マールボロ工科大学のブレナムキャンパス内で今年の2月から研究開始した。研究所ではワイン醸造機器、技術、プロセス、さらには持続可能なワイナリー運営についての試験運用することになっている。また、ワイン醸造サービスの研究をサプライヤーとワイン業界向けに商業ベースでも行う。
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