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2024年にニュージーランドで最も日照時間の長かった地域としてマールボロが栄冠を手にいれた。ニュージーランド国立大気水圏研究所(NIWA)は毎年、温暖化傾向が顕著となっている国内と世界各地の気候概要を出しており、その結果を踏んでの受賞が発表された。
マールボロはブレナムで記録された年間の日照時間2769時間でネルソンとベイ・オブ・プレンティを抑え、栄冠に輝いた。
「マールボロはニュージーランドで日照時間の長い地域のひとつで、1位に返り咲けたのは大変喜ばしく、正直今回の受賞にはさほど驚いてはいない。しかし、新年早々、素晴らしいニュースだ」とマールボロ市長のナ―ディン・タイラー氏は語る。
残念ながら2位となったネルソンにテイラー氏は哀悼の意を表しつつも、ネルソン市長のニック・スミス氏と日照時間順位でワインを賭けていたことを明かした。
「お互いに恨みっこなどは全くない。むしろ、ネルソン市とは友好的なライバル関係だ。私とネルソン市長は、ネルソンとマールボロがおそらく腕相撲で決着をつけるぐらいの差だと思っていたので、ネルソン産の最高級ワインとマールボロ産の最高級ワインをそれぞれ1本ずつ、友好的のしるしとして賭けていた。勝利のワインを受け取るのを楽しみにしている。日照時間の長さは必ずしも気温が高くなるとは限らないが、太陽はコミュニティの精神を高揚させるのに役立つ。カーテンを開けると、晴れた日には青空が見える。去年はそんな日がたくさんあった。マールボロがこの賞を受賞するのは、ほぼ10年ぶりとなる。」と語った。
つまり、昨今のニュージーランドの夏が最高のものとはいえず、最長日照時間の優勝地はもっと別のところだった、事を意味している。
マールボロを訪れる予定の向きには、太陽の光を最大限に利用する方法をテイラー氏は教授してくれた。
「晴れた日のマールボロ・サウンズはもちろんだが、ワイラウ・ヴァレーやアワテレ・ヴァレーにある美しいブドウ畑で腰をおろし、太陽の光を浴びながら、いい気分に浸るのも最高だ。マールボロの気候も、コミュニティも、景観も素晴らしいので、住むにも働くにも訪れるにも素晴らしい場所だ。クリスマス直前に嵐で被害を受けたケネプル・ロード(2021年2022年と2年に渡り、度重なる嵐で道路閉鎖となっていた)が開通したのも、特に歓迎すべきニュースだ。観光業界には二重に前向きなニュースだ」と歓迎している。
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