NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
13.04.2008
ネルソンのワイナリー、カーボン・ゼロへ

ニュージーランドが国をあげて取り組んでいる環境保護計画の1つに「カーボン・ゼロ」というものがある。これは、大気中の循環炭素量を増やさない、カーボン・ニュートラル(排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量であるという概念)の実現に向けての取り組みで、ニュージーランドでは世界を率先して2001年にスタートして以来、政府機関を始め一般企業やビジネス・イベントなど、多くの団体が認証を受けている。

この活動には国内ワイナリーも積極的に参加しており、グローヴ・ミルとサンクチュアリー・ワインの2ブランドを持つザ・ニュージーランド・カンパニーに続き、この度ネルソンのカイミラ・ヴェンチャーズ・ワイナリーが認証を受けた。
同ワイナリーのディレクター、イアン・ミラー氏は、今回の件を次のように話している。
「このようにサステイナビリティ(継続可能性)における重要な土台を作ることができ、当プロジェクトに関わった関係者一同興奮を隠せずにいる。地球への影響を最低限に押さえるべく長年取り組んで来たことが報われた。ソーラー発電を利用した給湯システムや低電力の電球使用など、これからも環境保全を重視しながら運営を続けて行きたい。」

また、カーボン・ゼロ計画の母体となっているランドケア・リサーチのアン・スミス教授は、「今回カイミラ・ヴェンチャーズが認証を受けたことがニュージーランド・ワイン・ストーリーに価値を与えたように、同様にカーボン・ニュートラルを始めとする環境保全活動に真摯に取り組むワイナリーへの刺激となることを願う」と今後への期待を語っている。

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