NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
29.06.2008
2008ヴィンテージ収穫量発表、各地で大豊作

ニュージーランド国内の北から南の各ワイン産地において、2月から5月に渡って収穫された葡萄の量が発表された。
「ニュージーランドの偉大なる自然がまさかの大豊作をもたらしてくれた」とニュージーランド・ワイン・グロワーズ代表のフィリップ・グレギャン氏が話す通り、ほとんどの産地で収穫量の大幅アップとなっている。

まず国内全体としては28万5千トンで昨年より39%の増加。天候に恵まれたセントラル・オタゴでは前年の3倍近い9,495トンの葡萄を収穫。そのうちピノ・ノワールが7,509トンと収量のほとんどを占めている。
また、国内最大の産地であるマールボロでは、前年の約1.6倍となる19万5千トンを記録している。
ホークス・ベイとギズボーンは、霜や開花時期に気温があまり上がらなかったことが影響して収量をわずかに落としたが、それ以外の産地では大豊作の結果となった。

世界中のワイン消費国からのニュージーランドワイン需要増が続く中、供給が追い付いていないという現状も、2008ヴィンテージの生産量により改善が見込まれ、既存市場の拡大と新たな国際市場への参入へのチャンスが大きく広がったと関係者達は口を揃える。
また「果実の質も申し分ない」との声も多く聞かれ、収量が大幅に増加することにより懸念される品質低下も、品質重視の葡萄栽培とワイン生産を続けるニュージーランドにおいては無縁の様子。
2008年のニュージーランド・ワインが国際市場をさらに賑わすことは約束されているようだ。

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