NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
27.07.2008
キム・クロフォード氏、新天地へ

国際市場でニュージーランド・ワインを代表するブランドの創始者であるキム・クロフォード氏が、現在傘下となっているコンステレーション社を離れることが明らかになった。

クロフォード氏は1996年、共同経営者と共に個人経営でキム・クロフォード・ワインズをスタート、初ヴィンテージは4000ケースを生産。2003年にはカナダのヴィンカー・インターナショナルへ、そして2006年には世界最大のワイン・カンパニー、コンステレーションへワイナリーを売却し、今年の生産量は50万ケース以上とも言われている。
「増えてもせいぜい1万5千ケース程度だと思っていた」というクロフォード氏は、大企業の中に身を置くことにあまり居心地の良さを感じられず、機械的大量生産はにはもううんざりしたと言い、引き止めようとする会社側の申し出を断った。
しかしながら「もし今でも個人経営を続けていたら、国際市場を巻き込んだここまでの急成長は成し得なかっただろう」と、大企業にワイナリーを売却したことには後悔はない様子。

規定により、クロフォード氏は来年6月までワインメーカーとしての仕事に就くことができないが、「今年はほとんどのワイナリーの収穫量が大幅に増加しており、仕事を離れてゆっくりと動向を見るには良い機会」と至ってポジティブだ。

この20年間、無名ワイナリーからプレミアムと呼ばれる生産者を含め、あらゆる角度からニュージーランド・ワインの成長を目の当たりにしてきた同氏は、「何が一番エキサイティングかって、ニューヨークやロンドンのいい感じのレストランでニュージーランド・ワインを目にした時。世界に名を知らしめることができたと実感できる瞬間だよ」とコメント。
ニュージーランド・ワイン同様、クロフォード氏の今後の活躍にも期待と注目が集まる。

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