NZワインニュース一覧
斬新な試みも多く見られるニュージーランドワイン業界であるが、今回はおなじみ“クリーン&グリーン”のイメージから少し離れた、モノトーンがキーカラーのファッションブランドとの意外なコラボレーションが実現した。
ニュージーランドワイン界に新風を巻き起こしそうなのは、インヴァイヴォ(Invivo)。
「ニュージーランドのプレミアムワイン産地から最高のニュージーランドワインを、革新的かつコンテンポラリーなアプローチで世界に届けたい」というヴィジョンのもと、旧友であるロブ・キャメロンとティム・ライトボーンの両氏によりオークランドにて立ち上げられたワイナリーだ。
そのヴィジョン実現のため、インヴァイヴォはまず、ニュージーランドを代表するファッションブランドであるザンベジ(Zambesi)にワインラベルの製作を依頼した。このオファーを快諾したザンベジのディレクター、ネヴィル・フィンドレイ氏は次のように話している。
「ニュージーランド発の世界的ブランドとしての誇りをもつ我々は、この度インヴァイヴォとのコラボレーションの機会をいただけたことを光栄に思っている。ファッションとワインは、よりよいライフスタイルを送るためにはどちらも重要であり、ロブとティムの今回のプロジェクトにかける情熱に共感した。このコラボレーションにより、ニュージーランド全体のさらなる革新と発展を世界にアピールできることを願う」
インヴァイヴォは9月10日、オークランドのアート・アンド・オブジェクトというオークションハウスにて、設立祝賀パーティーを盛大に開催した。会場には国内外のビジネス、アート、デザイン、映画、芸能、ファッション、料理、観光、そしてもちろんワイン界も含め、各界から約250名もがお祝いに駆けつけ、マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン 2008のテイスティングと共にワインラベルのお披露目も楽しんだ。
インヴァイヴォのワインは全て、“Sustainable Winegrowers of New Zealand” (継続可能な葡萄栽培計画)に認可され、最新設備の整ったマールボロのワイナリーにて生産されている。
来年始めには、セントラル・オタゴ・ピノ・ノワールがリリースされる予定。
これまでヨーロッパを中心に、ワインメーカーやコンサルタントとして重要なポジションを担ってきたキャメロン氏が、産地ごとの特性を最大限に生かすことに焦点を当てたワイン醸造を手がけ、ロレアルを始めとした世界的大企業でマーケティングの手腕を発揮してきたライトボーン氏がマーケティングとプロモーションを行う。
この二人によるニュージーランドワインの世界への挑戦に期待が寄せられている。