NZワインニュース一覧
勇気ある行動との声もあるが、マールボロ、アワテレのワインメーカー、ピーター・イーランズ氏は、プラスチック製ワインボトルが徐々に定着してくるとの確信を持っている。
イーランズ氏のペットボトル入りソーヴィニヨン・ブランが間もなく国内スーパーマーケットに並ぶ。
同氏は、他の飲み物同様ワインも変化を遂げると予測、コカコーラを引き合いに出し、ガラス瓶からペットボトルに変わっても売上が落ち込むことはなかったと話す。
「万人向けとは言えないが、若い世代には受け入れられるだろう」とも。
「今回ソーヴィニヨン・ブランをペットボトルにした理由は、同品種が瓶詰め後早いうちに消費するワインだから。もしこれが赤ワインだったらペットボトルは採用していないだろう。フレッシュで爽やかなソーヴィニヨン・ブランにのみ適している」とイーランズ氏はコメントしているが、ワインは(どんな品種であれ)ペットボトルで販売する商品として適していないのでは?
「こだわりを持つワインファンもいれば、スーパーでワインを買う人もいる。ソーヴィニヨン・ブランの7割は20ドル以下という価格でスーパーで販売され、一週間以内には消費されている。これが実際の市場」というのがイーランズ氏の答え。
イーランズ・エステートでは、初回生産として5000本のペットボトルワインを瓶詰め、酸化による劣化の可能性も考え、18ヶ月後に賞味期限を設けている。
この一連の動きをマスター・オブ・ワインのボブ・キャンベル氏は「勇気ある行動」と称する。
今回のボトルの材質変更は、イーランズ・エステートの環境問題への取り組みの一環であり、プラスチック容器はガラス製のものよりも環境に優しく、生産に必要なエネルギーも19%削減できるとされている。
ペットボトルは、イーランズ・エステートの「フル・サークル」ブランドに使用される。
関連のあるニュース