NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
17.01.2010
フランス産「キーウィ・ワイン」認められず

フランスのワイン会社がオーストラリアで自社商品「キーウィ・キュヴェ」を商標登録しようとしたが、試みは白紙に戻ってしまった(訳注:「キーウィ」は、「ニュージーランドの」「ニュージーランド人」という意味も持つ)。

フランスのロワール・ヴァレーを拠点とするラシャトーは、すでにヨーロッパ諸国やイギリスにて「キーウィ・キュヴェ」の名で今回問題となっているソーヴィニヨン・ブランを販売している(訳注:2009年1月現在日本でも発売中)。
しかしながら、オーストラリア国内でも商標登録しようとしたところ、ニュージーランド・ワイングロワーズが待ったをかけた。

「“キーウィ”という言葉はニュージーランドと密接に関わるものであるため、ニュージーランドワインにのみ使用されるべきであるというのが我々の見解である」と話すのは、ニュージーランド・ワイングロワーズ代表のフィリップ・グレギャン氏。

ニュージーランド・ワイングロワーズはオーストラリアの法的機関に対し、ソーヴィニヨン・ブランは典型的なニュージーランドのブドウ品種であり、ラシャトーが使用しているスクリューキャップに関しても、ニュージーランドワインでは好まれているが、伝統を重んじるフランスのワインメーカー達には受け入れ難いものであるため、登録については十分考慮するよう求めた。

商標審査官のテリー・ウィリアムズ氏は今回の件に関して、オーストラリアでは「キーウィ」という名称が混乱を招きかねないため、登録申請を却下することを決定した。

「買い物客達はワインの品種、例えば“クレアのリースリング”、もしくはより簡単に“キーウィ(ニュージーランド産の)・ソーヴィニョン”と尋ねてくる可能性があり得る」とウィリアム氏はコメントしている。

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