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ニュージーランドワインニュース
01.03.2010
フランス在住ワイン専門家をも感心させたスクリューキャップ

オーストラリア生まれのダミアン・ウィルソン博士が、先日マールボロを訪問した際、ジャクソンズ・エステート・オーナー、ジョン・スティッチベリー氏やその他同地区のワイン業界関係者と会談した。スティッチベリー氏は2001年、ワイナリーオーナーのジョン・ベルシャム氏、ジョン・フォレスト氏、ロス・ローソン氏と共にスクリューキャップ・イニシアチブを立ち上げている.

ウィルソン博士はワインマーケティングの専門家であり、フランス、ディジョンのブルゴーニュ・スクール・オブ・ビジネスの講師でもある。

今回初となるマールボロ訪問で、博士はそこで目にしたものに感銘を受けた。
「スクリューキャップは、ニュージーランドのワイン業界が力を入れている分野。ぜひとも直接この地を訪れたかった」と話すウィルソン博士は、スクリューキャップが全国的に受け入れられ、成功へと導いたマールボロが果たした役割について特に興味があったという。

「スクリューキャップが受け入れられ、進化していく様子を常に考察している。2000年の時点では見かけることはなかったが、2007年にはワインボトルの95パーセントがスクリューキャップへと切り替わっている。マーケティングの観点から見ると、前代未聞の出来事である。これほどの成功に近い出来事と言えば携帯電話の普及ぐらいではないか」と博士は続ける。

スクリューキャップ・イニシアチブを仕掛けた4人は、コルクを使ってボトリングしたワインの内、コルク汚染の割合が5~10パーセントにも上ったことに幻滅し、思い切って行動に移したという。
この動きが大成功し、以降ニュージーランド中のワイン生産者達がスクリューキャップを取り入れるようになった。

1970年代にはオーストラリアが似たような計画を試みたが、スクリューキャップの質が低かったため失敗に終わったという例があり、マールボロが初めての試みではないとウィルソン博士は説明する。

しかしながら、ただスクリューキャップの品質が向上しただけではなく、フランスが経験したような、切り替えに際して政府による規制で身動きが取れなくなるという困難がニュージーランドには少なかったことも成功の理由として挙げられる。

今回のマールボロ訪問で得たスクリューキャップ成功の秘訣を、帰国後生徒達に伝えることを博士は楽しみにしている。

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