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マールボロの13のワイナリーが、高品質かつ低アルコール、低カロリーを生産するためのよりよい手段を生み出すことを目的とする、業界最大の研究開発プロジェクトに投資している。
7年計画のプログラム、ライフスタイル・ワインズが今年始めに発足、第一次産業省とニュージーランド・ワイングロワーズ、16のワイナリーが1700万NZドル(約15億1千万円)共同出資している。
ホワイトヘヴンのチーフワインメーカー、サム・スマイル氏は、低カロリー、低アルコールワインに大いなる可能性を見据え投資したと話す。
「品質を損なうことなく、素晴らしい低アルコールワイン造りを目指している」と同氏は続けた。
低アルコールワインは通常、出来上がったワインからアルコール分を抽出する方法で生産されるが、当プログラムでは持続可能なブドウ栽培の技術と野生酵母を使用し、自然なワイン造りにフォーカスする。
スマイル氏は次のようにもコメントしている。「ブドウを糖度の低い状態で収穫することが目標ではあるが、簡単なことではない。早めに収穫すると青っぽくなるので、熟しつつも糖度が低い果実が必要となる。醸造所ではなく畑の時点から人の手を介入することなく自然な状態でのワイン造りを目指す。ホワイトヘヴンでは現在低アルコールワインを市場には出していないが、数年後には完成するだろう」
また、マウント・ライリーのチーフ・ワインメーカー、マット・マーフィー氏は、スタッフの教育と高品質の低アルコールワイン生産に関する知識を得る目的も含め投資したと話す。
このプログラムは、13億ドル(約1157億円)のニュージーランドワイン輸出市場の成長を助長することと、ニュージーランドが世界一の高品質かつ低アルコール、低カロリーワインの生産国としての地位を得る目的で計画されている。
マウント・ライリーでは、同ワイナリーとしては初の低アルコールのソーヴィニヨンブランを今年発売予定。
第一次産業省によると、低アルコールワイン市場は、2013年までには2億8500万ドル(約253億円)規模に拡大予定とのこと。