NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
28.03.2016
土地価格の低迷にもかかわらず、成長が期待

今年1月末に発表されたターリー社の企業物件市場レポートによると「ホークス・ベイは順調。健全な成長を遂げるツーリズムに加え、リンゴ、ワイン、水のボトル詰めなどの発展が継続する現存の産業のお蔭で、ホークス・ベイは、他のあまり実績の芳しくない酪農中心の地域と一線を隔てている」とのこと。
工業地価格は停滞気味ではあるが、今後の成長が期待される。優良物件からの収益は手堅い。賃貸では、新規物件と既存物件の格差が出てきている。

工業地域としてのハヴロック・ノースとアフリリは減少したが、ファカツ、エルウッド、オマフロードでは増加傾向。これは、へースティング市議会が実施した、オマフ・ロードの郊外で商業地としての再区画の影響、と見られている。ホークス・ベイでの工業用地供給は順調で、状況は「がっちり握られているか担保貸付の土地」とも称されている。小売物件市場レポートでは、ホークス・ベイ地方の経済の伸びと、ネピアへのクルーズ船の来訪の影響で小売部門でもかなりの期待が予想されていると報じている。

賃貸物件の上昇への期待、現在建設中、あるいは建設計画があるという現状で、ハヴロックノースの小売状況は「顕著な強さ」を見せている
へースティングのアルバートホテルが解体され、緑地となった市中心部は、より良いコミュニティ作りへの刺激となったことが影響しているという。地震関連事項は、オフィスビル部門と同様に、土地価格に依然として影響を及ぼしている。

オフィス物件市場レポートによると、この部門の開発は地震への懸念が「テナントが移転する主な理由が通常大きな影響となっている。耐震性能はまだ関連価格を検討する際のキーとなっており、今後もしばらくこの傾向が継続する。」と報じている。

ナピアのテナントたちは、まだ人気のあるアフリリに移り住む傾向がある。「ホークス・ベイ全体のなかで、オフィスビルとして人気のあるアフリリは2012年以来、他とは比較にならないほどのオフィスビルの動きが見られている。郊外の波止場周辺には政府関連施設や専門分野のサービス業者への賃貸が過去10年ほどからかなり高くなっており、人気あるバー、レストラン、アパートとともに地方の産業地から活気あるオフィス街へと変化を遂げている。

ハヴロック・ノースでも同様の傾向が見られている。ネピアやへースティングでの新物件の賃貸料は高く、契約の際の勧誘条項は開示されていない。沸騰する建設費はどの分野にも価格面での影響を継続して与えている。

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