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男性陣と肩を並べて、女性が最終選考に残ったのはもう6年も前だった。他の7人の強豪を勝ち抜きフェルトン・ロードのブドウ栽培管理者であるアナベル・バルク氏は2017年度「バイエル・セントラル・オタゴ若きブドウ栽培管理者」となった。
この賞の全国コーディネーターであるニッキー・グランドージ氏は「2011年大会以来、全国大会まで勝ち抜いたのはバーク氏が最初の女性参加者で、これまでに最終選考まで残ったのは女性ではたったの4名しかいなかった。ところが、今年の最終選考に進んだ8人の競技者のうち5人が女性だったということは、ブドウ栽培という分野が男女を問わず、魅力ある職業となってきた証しになったとも言えよう」と言う。
また、地区大会で優勝したバーク氏は「これまで2位、3位入賞はしてきたが、やっと努力が実を結び、今回の結果となったのはとても嬉しい」と喜びを隠せない。
審査には、ブドウの苗を格子柵に這わせる技術、土寄せ機をトラクターに取り付ける、苗の刈り込み、応急手当、ワイン評価、灌漑、害虫、病害の知識などが含まれている。グランドージ氏は「穏やかな天候だったので、掘削は通常より簡単だったかもしれない。盛りだくさんな『バイオスタート園芸レース』では、参加者は様々なチャレンジをした。その中には、樽をブドウの苗の間で転がしたり、箱を作ったりすることだ。世界的な工具メーカーのバーコ社が参加者が競技に使用した工具を、あとで個人所有できる道具類の提供をし、フルートフェッド・サプライ社は美味しいバーベキューを提供してくれた。」としっかり、スポンサーの宣伝も怠らない。
地区大会の第2位にはカリック・エステートのベン・ホルト氏、第3位はアカラウのデレック・ベリンズ。その他の入賞者は、グレープ・ヴィジョンのアレックス・エーストン氏、フェルトン・ロードのアニー・ギルクライスト氏、ペレグリンのブレンダ・ストリンガー氏ハンナ・ミーハン氏、そして、チャード・ファームのカトリナ・ジャクソン氏となっている。
地区優勝をしたバルク氏は、8月後半にマールボロで行われるロメオ・ブラガート賞での全国大会の最終戦にセントラル・オタゴ代表として参加する。その場では、オークランド・北島、ホークス・ベイ、ワイララパ、マーティンボローからの最終地区予選優勝者と争うこととなる。
国内優勝者は、2017年度「バイエル・若きブドウ栽培管理者」の栄冠を得る。その他にヒュンダイのサンタ・フェモデルを一年、AGMARDT* 旅行スカラシップ($5000相当)、現金$2000、ワイングラス、ニュージーランドのワイン産業のリーダー・ウィークへの参加。さらに、本年度「若きブドウ栽培管理者」として、11月にワイン業界の代表として、今年の「若きブドウ栽培管理者大会」に出向くこととなる。
*AGMARDT:ニュージーランド国内の、農業、酪農、林業分野でのリーダーシップ、イノヴェーション、研究能力を向上するために作られた非営利団体。