NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
12.11.2017
「ニュージーランド・ワイン業界の女性たち」初回イベントでチケット完売

年に1度、ニュージーランド全国からブドウ栽培者や醸造家等が一堂に会して開催するイベントであるロメオ・ブラガ-ト会議。その前夜に開催された『ニュージーランド・ワイン業界の女性たち』の最初の集いはチケット完売となり、約170名の参加者が集った。加えて、ニュージーランド国内各地ではライブ・ストリーミングを通してイベントを見る人も多数いた。初回のゲストスピーカーは、ワイン業界との関係が深い3人の女性で、オーストラリア人のワインライターであるジェニー・ポート氏、サステイナブル・ビジネス・インターナショナル代表取締役のサンドラ・テイラー氏、さらには、ニュージーランドの有名人シェフ、ナディア・リム氏。
ポート氏とテイラー氏は、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパでの女性のワイン業界の活躍を応援しており、女性の活躍の重要性について熱く語った。

2015年に設立されたオーストラリア女性ワイン賞の顧問委員会に属すポート氏の発言の骨子は「この集いは常に変化のパイプ役を果たすことを目的としている。これまでもワイン業界に一度は足を踏み入れても辞めてしまう女性が多数いたが、その理由を探っていくための議論の場を作りたかった。ワイン業種には男女差が存在することは、誰もが口にし、メディアもそのように報じている。オーストラリア女性ワイン賞は、女性に特別な待遇を求める事を目的としているわけではない。男性優位と言われているタフなワイン業界に従事してきた多くの女性が、時には困難に直面し、ワイン業界から身を引いてしまうという事実を認識したかった。女性が他業界に流出するということは、才能ある人達がこの業界から去っていくことを意味している。女性の能力を認識し、女性のワイン業界での業績と努力を奨励しないと、女性パワーがワイン業界から引き続いて減少してしまうことになる。ニュージーランドでも、女性がワイン業界に継続し従事するように奨励し、女性の活用を促すことが出来れば、ワイン業界は、潜在的に最高の人材へのアクセスを持続できる、ということになる」。

一方、テイラー氏は「女性のネットワーク力は、私がこれまでかかわった他の女性のネットワークと比べてもその効果が大きいことは証明されている。私がワイン関連の仕事を始めた頃のネットワーク・イベントでは、女性で役職のある人は、私だけだった。他の会社で、女性の同業者がいたかもしれないが、ワイン業界で女性の同業者に出会う機会は少なかった。私には信頼でき、気軽に相談できる他の女性の存在が非常に重要だ。それは、他の女性と文句を言い合ったり、怒りをぶつけ合ったりということでなく、お互いにサポートしあえる他の女性の存在である。
現在では、どのセクターでも会社組織の役職につく女性たちをサポートする女性ネットワークがかなり増えてきている。女性自身が、自分たちは素晴らしい仕事をし、業界に違いをもたらすことが出来るのだと認識し、それを信じることはとても重要だ。現実問題として、時には女性は前進するための女性同士のサポートが必要であり、そのためには強くなくてはいけない。
ニュージーランド・ワイン業界の女性が出来ることがここにあると、信じている」とテイラー氏は言う。

ポート氏とテイラー氏は、特に女性は国内外でのワイン販売における女性の貢献を強く評価している。
「ニュージーランドワインに対する大きな市場であるオーストラリア、アメリカ、イギリスでは、女性消費者の数が男性より多い。言い換えてみると、こういった市場では消費者向けのワイン・ストーリーは男性より、女性がした方がいいのではないだろうか。そうだとすると、消費者向けに投げかける重要なメッセージはどのようなものがいいのであろうか?」とポート氏は参加者に問う。

「ニュージーランド・ワイン業界の女性たち」の目的には、いくつかの短期的な目的がある。
●地方ごとの代表者からなる委員会の設立
●全国的なメンタリング・プログラムの促進
●毎年の全国レベルのネットワーク・イベントの主催
●ニュージーランドワイン業界に従事する女性の数と役職に関する有意義なデータ収集

地域ごとの委員会と共同で地元ごとの教育的活動に取り組んでいる。『ニュージーランドワイン業界の女性たち』は、ネットワークだけでなく業界にかかわる人たちのキャリア構築、各個人の向上に役立つツール、サービス、機会提供を目的としており、このイニシアティブは性別や役割にかかわらず、ワイン業界にかかわる全ての人のためのものである。会員全員が参加し、議論しあい、ネットワークを築くことを奨励する。

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