NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
23.07.2007
ニュージーランドワイン、供給をはるかに上回る需要
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今年のNZ国内におけるブドウ収穫量は、昨年の18万5千トンから約11%増加の20万5千トンを記録したにもかかわらず、需要に追い付かない状況だという。
業界関係者の一部からは、例え生産量が倍増したとしても、海外からのオーダーに満足のいく対応は出来兼ねるだろうとの声もあがっているほど。
ニュージーランドワイン・グローワーズ代表のフィリップ・グレギャン氏によると、このような状況はワイン界におけるニュージーランドがニッチ・マーケットとして認知され、とりわけソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールにおいては競合ニューワールド各国よりも優位に立っているということが理由に挙げられる。
ワイパラ・ワイングロワーズのジェネラル・マネージャー、マイケル・キャンベル氏は、先日訪れたロンドン・ワイン・フェアにおいて、35の輸入販売業者がワイパラ産ワインの取り扱いを希望したことを明らかにし、「需要を満たすためには新たな植樹が必要。ワイパラにはまだ可能性を秘めた土地が残されているが、それには地質を始めとしたあらゆる調査を行わねばならない。」と話している。
ニュージーランドワイン特有の青みのあるフレッシュさとクリーンなイメージを持つ独特な味わいが、拡大する需要に一役買っていると見られている。
ニュージーランドは、1980年代にバルク・ワイン(大量生産可能な比較的安価なワイン)市場から撤退し、以降高品質ワインの生産に専念しており、現在における英国での一例を取ると、他国のワインが3ポンド(約750円)程度で販売される中、ニュージーランドワインには約6ポンド(約1500円)の値が付けられている。
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