NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
01.08.2010
ニュージーランドワイン業界、為替レートが悩みの種

ドル高、特に英ポンド高が、減少気味の輸出市場にさらに追い打ちをかけており、ワイン業界が生き残りをかけて窮地に追い込まれている。

ニュージーランド・ワイングロワーズの統計によると、輸出用ワインの1リットルあたりの価格が、今年5月までの11ヶ月で8.84ドルから7.8ドルに下落している。

ニュージーランド・ワイングロワーズ代表のスチュワート・スミス氏によると、状況は厳しいが、売上げ量は持ちこたえているとのこと。

同時期の輸出量は、1億370万リットル(9億1614万ドル相当)から1億3140万リットル(9億5932万ドル相当)に増加している。

価格は下落する中、支払いを滞納する海外の輸入業者や代理店も出て来ており、この先もワイン業界にとってリスクが高く、大変苦しい時期にあると言える。

スミス氏は以下のようにコメントしている。
「売上げ量では良い結果が出ている一方、収益性は下がっている。このことは栽培者からワイナリーまで、ワイン業界全体に影響を与えている」

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