NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
05.08.2007
ニュージーランドワイン、アジア市場でも人気の的

近年アジア各国においてワイン人口が急激に増加し、より良質のワインが求められている傾向から、ニュージーランドワインが注目を集めている。

「アジアにおけるワイン市場は非常に多様性に富んでいるため、各都市毎に別の市場として捉える必要がある。しかしながら、良質のワインを渇望しているというのはどの国、都市にも共通した傾向。ニュージーランドワインはとてもエキサイティングで、重要な供給元となり得る。」と話すのは、香港、インターナショナル・ワイン・センターでディレクターを務めるサイモン・タム氏。

特に中国でのワインへの関心の高まりが顕著で、消費量は右肩上がり。
同国のワイン人口はわずか10%と言われているが、それでも約1億3千万人から需要があるということになる。
また「中国人は赤ワインしか飲まない。」というこれまでの一般的な認識を覆すべく、最近はソーヴィニヨン・ブランやリースリング、ピノ・グリ、シャルドネ等白ワインも多く飲まれるようになってきた。

昨年中国ではオーストラリアよりも11%多い量のワインを生産しているが、良い醸造家が少なく、ほとんどが国内消費用という状況。一方消費者はより洗練されこだわりを持つようになってきたことから、チリやオーストラリアやヨーロッパ各国のワインメーカー達も中国への本格参入を狙っている。中国の国際ワイン市場は比較的新しいこともあり、今がNZのプレミアム・ワインを広く紹介するチャンスとも言える。

また「アジアのラスベガス」と言われるマカオや、韓国でもワイン市場は活発な動きを見せており、タム氏は「クラウディ・ベイやモンタナ等の大手はすでに参入しているが、NZワイナリーの大半を占めるブティック・ワイナリーにもアジア市場介入の余地は十分にあり、ぜひアピールして欲しい。」と今後のニュージーランドワインのアジアでの動きに期待を寄せている。

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