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ニュージーランドワインがラ・プラス・ド・ボルドーに加わり、歴史あるフランスの流通網を通じて取引される最初のニュージーランド・ワイン・ブランドとなる。
発表されたところによると、クラギー・レンジは2020年産のトップクラスであるル・ソル・シラーとアロハ・ピノ・ノワールにラ・プラスに採用することを決定し、他のボルドー産以外のワインと共に今年9月にリリースされる(対象的にボルドーワインは、収穫後の4月に瓶詰前のワインが先物取引として販売される)。
1998年にピーボディ家により設立されたクラギー・レンジは、これまでヨーロッパとアジアのCVBGとマーラー・ベッセという2社のワイン商を指名している。
クラギー・レンジのオーナーの孫でマーケティング・マネージャーのデヴィッド・ピーボディ氏は、この2つのフラッグシップワインにフランスの流通網を利用する理由について、「ラ・プラスによってワインへのリーチが広がり、同時にブランドのイメージアップに繋がる」と話す。
「ラ・プラスは、高級ワインの世界における我々の販売網を拡大するものであり、クラギーにとって理にかなっている。これはクラギーにとって素晴らしいことであると同時に、ニュージーランドが高級ワインの世界、特にピノ・ノワールの世界において地位を確立しているという考えを強化することにも繋がる。これを機に、海外のワイン流通業者がニュージーランドの高級ワインにもっと目を向けるようになることを願う」とピーボディ氏はコメントしている。
さらに、「私たちの2つの偉大な所有地、ギムレット・グラヴェルズ・ヴィンヤード(ホークスベイ)とテ・ムナ・ロード・ヴィンヤード(マーティンボロー)は、それぞれ世界クラスのシラーとピノ・ノワールを生産していると確信している。ラ・プラスの流通業者からの反応が非常に良かったという事実はそれを見事に証明している」と続けた。
一方、オーストラレーシアの高級ワイン専門家であるアンドリュー・カイヤールMW(マスター・オブ・ワイン)は、今回の決定を 「ニュージーランドが高級ワイン界で存在感を示す絶好の機会 だ」と述べている。
17世紀以降、ラ・プラスはボルドーの最も有名なワインを世界に流通させるために利用されてきたが、1996年にアルマヴィーヴァ、2004年にオーパスワンがいずれもシャトー・ムートン・ロートシルトとのパートナーシップにより、初めて新世界のワインにその扉を開けた。
以来ラ・プラスは、イタリア、アメリカ、南米、そしてフランス国内の他の産地からの高級ワインのオファーも行っている。
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