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ニュージーランドワイングロワーズ(NZW)は、2022年の業界全体のサステイナビリティレポートを発表し、より持続可能な道への大きな前進を示すとともに、世界のワイン産地のエコリーダーとなる目標を再確認した。
「長く白い雲がたなびく国」というふさわしい名を持つアオテアロア(ニュージーランド)のワイン生産者たちは、1995年に開始されたサステイナブル・ワイングローイング・ニュージーランド(SWNZ)プログラムに参加し、早くから持続可能性の目標を掲げてきた。
SWNZが発表したほぼ業界全体を網羅する年次進捗報告書によると、現在ニュージーランドのブドウ畑の96%(1,840のブドウ畑と310のワイナリー)がサステイナブルプログラムの認定を受けている。
SWNZが掲げる主な目標は、2050年までにカーボンニュートラルを達成し、非効率な水の使用を控え、埋立地への廃棄物ゼロ、健全な土壌の「保護と向上」を実現する「世界のリーダー」となることである。
それと同時に、55%のワイナリーが軽量ボトルに移行している。これは輸出主導のニュージーランドにとって、最も近い市場であっても商品の輸送には長距離を要することを認識してのこと。
また、ニュージーランドのワイナリーの約10%がオーガニック認証を取得しており、NZWによるとこの分野は「目覚しい成長」を見せているという。
SWNZプログラムが他のワイン生産国のサステナビリティプログラムと比較して重要な点は、業界全体が一体となり、消費者が容易に理解できるような共通のシールをボトルに貼っていることである。
SWNZは、国営のブリガート研究所や生産者主導のオーガニック・ワイングロワーズ・ニュージーランドなどの組織の支援を受け、100%の参加ワイナリーに対して個別に温室効果ガスレポートを作成している。
「ニュージーランドのワイン産業は、世界でも最も先進的なワイン生産国の一つとして、当然のことながらその地位を確立している」と、ニュージーランドワイングロワーズのサステイナビリティ担当ゼネラルマネージャーであるエドウィン・マッシー博士は話す。
「SWNZのデータを利用することで、人や土地への配慮がお客様の価値観と一致する今、ニュージーランドワインの持続可能なストーリーを伝えるまたとない機会を得ている」
今回のレポートのデータは、2020-2021年シーズンのSWNZプログラムにおける310のワイナリーと1.840のブドウ畑から収集されたもの。2022年サステナビリティレポートの詳細は下記リンクから確認できる。
https://www.nzwine.com/en/sustainability/sustainability-report/
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