NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
04.02.2018
ワイン業界は堅調な成長:今年のワイン健康度調査

大手会計会社のデロイトとオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、ニュージーランドワイン生産者組合との協力で、恒例のニュージランド・ワイン業界業績診断を最近発表した。ニュージーランド国内で生産されたのワインの56%(全輸出量の41%)のワイン製造する45の生産者からの回答を基にした調査となっている。全ワイン生産者を対象にしたものではないが、サンプルサイズとしては実用的な指標とも言えるものとなっている。

同調査結果の主要項目は下記の通りである。

●ワイナリーの規模に準じて利益率が上昇。小規模ワイナリーの平均損益率は3.1%に対し、大規模ワイナリーは20.6%の利益を計上した。同様の現象は過去にも指摘されている。
●小規模生産者は価格帯の高いワインを生産。小規模生産者のワイン価格は$17.49/リットルで、大規模生産者は$7.67/リットル。

●現在ワイン業界に従事者数は7,349人(マールボロにはその1/3、オークランドでは1/5が働いている)。

●ワイン・ツーリズムは急速成長。ワインを目的とした旅行客は一回の訪問で平均約$4,500、一般の旅行客は$3,200を消費する。ニュージーランド全体で247のワイン・セラーが存在し、マールボロとセントラル・オタゴには同数のワイン・セラーがある。

●ニュージーランドの上位輸出3か国向けワインは(アメリカ、イギリス、オーストラリア)19%の増加。

●ワイン生産量の多い地方は、ますます成長。マールボロはブドウ生産高の約80%(トン計算)を生産している。

●ヘクタール当たりの最小収穫高は、セントラル・オタゴ(ヘクタール当たり14.4トン)とワイララパ(ヘクタール当たり4.1トン)。

●ヘクタール当たりの最大収穫高は、マールボロのソーヴィニヨン・ブラン(ヘクタール当たり14.4トン)とギズボンのシャルドネ(ヘクタール当たり14.5 tトン)。

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