NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
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ニュージーランドワイングロワーズ(ニュージーランドワイン生産者団体)の発表によると、2021年ヴィンテージの収量は2015年以来の低収量のヴィンテージとなった。これは開花時期の降雨や霜、熟成期の暑く乾燥した天候が相俟って、2020年ヴィンテージに比べて19%減少した37万トンの収穫となった。反面、セントラル・オタゴは、収穫増になった唯一の地域で、昨年に比べて21%の増加。
各地域の対2020年ヴィンテージの収量一覧は以下の通り。
地域名 | 2020年に対する増減 |
ワイタキ・ヴァレー | -80% |
ネルソン | -33% |
ワイララパ | -30% |
ノース・カンタベリー | -26% |
マールボロ | – 21% |
ノースランド | -8% |
ギズボーン | -8% |
ホークス・ベイ | -5% |
セントラル・オタゴ | +21% |
全ての主要品種は収量減になっているが、ピノ・ノワールはマイナス35%という最大の落ち幅となっている。理由として、同品種の主要産地であるワイララパやマールボロ、ネルソン、ノース・カンタベリーなどは、その地域・場所がら上記天候不順の影響を直接受けたと思われる。
ブドウ品種 | 2020年に対する増減 |
ピノ・ノワール | -35% |
ピノ・グリ | -27% |
ソーヴィニヨン・ブラン | -18% |
シャルドネ | -15% |
メルロー | -12% |
リースリング | -2% |
ニュージーランドワイングロワーズのCEOであるフィリップ・グレギャン氏は「収穫量が少ないということは、生産者の多くが主要市場で誰にどれだか供給するか厳しい判断をする事になる。不足量は約700万ケース(12本入りケース換算)に相当するだあろう。」とのコメント。