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マールボロ・ラインズ・リミテッド(MLL)は、同社の100%子会社であるイーランズ・ワイン・グループの戦略的パートナー候補を検討していることを発表した。これは、エナジャイズ・マールボロ戦略の一環として、成長を加速し再生可能エネルギーと電化の機会を追求するという同社の戦略に沿ったもの。
「イーランズは、当社が最初に購入した2015年以降、1億ドルも増加した貴重な資産基盤を持っている」と、MLLの会長であるフィル・ロビンソンは話す。
「イーランズは素晴らしい成長の見込みがあり、強力な経営とガバナンスを備えている。新しいパートナーには、事業と地域の利益を向上させ、安定性を維持し、混乱を最小限に抑えることを期待する」
「マールボロにおけるイーランズの事業の重要性を鑑み、我々は様々な利害関係者や地域社会の利益を慎重に考慮する予定である」とロビンソン氏は続けた。
イーランズは、マールボロのアワテレ・ヴァレーのシーヴューを拠点とするニュージーランド最大の個人経営の垂直統合型ワイン企業で、1,800ヘクタール以上の所有地、大規模な加工資産、強力なサステナビリティ、そして大きな輸出売上高を有している。
MLLは、ニュージーランドの独立系大手投資銀行であるキャメロン・パートナーズと戦略的パートナーシップを検討するため契約した。
もし適切なパートナーが見つからなかった場合、MLLはイーランズとそのチームが強固な戦略目標を達成できるよう、引き続き積極的に支援していくと同氏は付け加えた。
「エネルギーの状況は急速に変化している。マールボロ・ラインズは、同地域のゼロカーボン経済への移行を支援する重要な役割を担っている。電気自動車、フェリー、地元産業からの需要はすでに高まっており、地域の持続可能な未来に必要なエネルギー容量と耐障害性を構築するために、大規模な投資を必要としている」と、MLLの最高責任者ティム・コスグローブ氏は語る。
MLLは、新たな子会社であるエネルギー・マールボロ社を通じて、再生可能エネルギーによる発電や電化の機会を積極的に調査している。エネルギー・マールボロ社では、地元のデポの遊休地に太陽光発電所を建設するプロジェクトが進行中で、その他プロジェクトについても計画を進めている。
「我々はマールボロの未来を活気づけるというビジョンに誇りを持っている。今回の動きは、当社のコアビジネスへのさらなる投資と同時に、イーランズ社への投資を維持・強化する機会だと考えている」とコスグローヴ氏。
「今後もゼロカーボン経済への移行を支援する重要な役割を担っていくつもりだ。イーランズ社の一部を売却することで、地域の持続可能な未来のために必要なエネルギー容量と耐障害性の構築を支援するために、より多くの投資が可能となる」と続けた。
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