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ホークス・ベイにあるモアナ・パークというワイナリーが窮地に陥った。6000リットルのワインが何者かが引き起こしたアクシデントにより失われたためだ。

同ワイナリーはホークス・ベイ地方のネイピア近くにあるプケタプにあるが、16万5千ドル相当のメルローがタンクから流出して失われているのをオーナー兼醸造家のダン・バーカー氏が発見した。
このワインは日本のスーパーマーケットに販売される予定であったが、これにより販売が不可能になった。コンテナの4分の3が失われ、バーカー氏は「今まで築いてきたビジネス・リレーションも失われるだろう。この喪失によりうちからは販売するワインはもう無く、日本のクライアントは他の購入先を見つけないとならないからだ。我々は顧客を失ったことになる」と落胆する。
「よりによって今年のヴィンテージはホークス・ベイでは史上最高のものだっただけに悔やまれる」と肩を落とした。

今タンクのバルブはロック機能付きで何らかのアクシデントで勝手に開いたりはせず、誰かがワインを数リットル盗もうとしてバルブを開いたに違いないと見ている。
「2インチもあるバルブの口から出るワインは相当の勢いなので怪我もしかねない」とバーカー氏は付け加えるが、この事件は既に警察にレポートされ、指紋採取などの調査に入っているという。
「タンクのワインを盗みに来た人間の足跡や痕跡が地面に残っていたかも知れないが、流出したメルローが全て消してしまった。この事件に関して何か手がかりになる情報を持っていたら教えて欲しい」とのこと。